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2頭目を迎えて~飼い主の心境【穴澤賢の犬のはなし】

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2頭目を迎えて〜飼い主の心境

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犬が1頭増えたらどういう心境になるのか、想像してもぜんぜんわからなかった。ただ、あるルールは守ろうと決めていた。そして、実際に複数飼いになってみたら、なるほどこういう気持ちになるのかと驚いた。

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福助を迎えるにあたって「当分の間、これだけは守ろう」と決めていたことがある。それは「何をするにもまず大吉が先」ということだった。ゴハンをあげるときも、まず大吉を呼んで器を目の前に置いてから、福助の分を決まった場所へ置く。オヤツをあげるときも大吉、福助の順。帰宅してなでるときもまず大吉が先、その次に福助。玄関から出るときも大吉が先、というように、本当に細かいことまで順番をつけている。

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大吉がそこまで気にしているかどうかは別として、飼い主のルールでそうしている。というのは、これから長くいっしょに暮らしていくうえで、大吉がへそを曲げて福助を嫌うようなことは絶対あってはならないから。以前、犬ぞりの調教の様子を収めたドキュメンタリー番組の中で、新人の調教師がエサやりの順番を間違っただけで、ふだんは仲よくやっている犬たちがケンカしはじめたのを見たことがある。

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犬というやつらは、自分の順位とか立場をとても気にする生き物らしい。とはいえ、人間だって同じではないか。いい歳こいたおっさん同士が「学年だと俺がいっこ上か」なんていうのは、ものすごく無意味だと思うが、そういう自分だって明らかに年下の人間にタメ口をきかれたら「だれに言うとんねん」と思ってしまう(そのくせ自分は年上によくタメ口で話す)。そういう体育会系なノリが犬には色濃くあるようなので、そこらへんはわかりやすくキチンと示してやらんといかんと思ったのだ。

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それに、ヤキモチの問題がある。人間の子どもも同じだと思うが、犬や猫も自分にそそがれる愛情の量には敏感だ。大吉は比較的、ヤキモチをやかないほうだが、それでも突然やってきた小さな犬が自分より可愛がられているのはぜったい面白くないはず。人間と違って犬はストレートなので、攻撃的になったりする可能性もあるかもしれない。だから、すべてにおいて大吉を優先したり、以前よりも大吉をほめたりして、変にヤキモチをやいたりしないように配慮している。福助は福助で、それが当たり前になるはずだから問題ないだろう。

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とはいえ、福助はまだ子犬。実際にうちに来たら、子犬パワーに負けて、かまいすぎてしまうのではないかという不安もなくはなかった。でもルールは守らねば。そう思っていた。が、いざ福助が来てみたら、子犬に負けないくらい大吉が可愛らしく、優しい表情をしていて、いかに頭がいいか、再認識したのだった。では福助は可愛くないのかというと、それはそれで不安そうな目つきが少しずつ安心した顔になっていくのを見ると愛おしくて仕方ないのだった。あ、親バカじゃないからね。

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