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犬にイヤミは通用するのか【穴澤賢の犬のはなし】

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犬にイヤミは通用するのか

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少し前にトイレ、遙かなる旅で、福助がなかなかトイレの場所を覚えてくれないと書いた。正確には毎回同じ場所でするので場所は覚えているのだが、そこがトイレスペースではないから困っている。この問題はあれからどうなったのか。実は今「ある作戦」を実行している。

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以前は、福助が毎回オーディオセットの右スピーカーの前でオシッコをするので、そこにトイレシートを置かねばならず、そうするとまたそこにするという負のループから抜け出せない状態だった。そのトイレシートを毎日ほんの少しずつ移動させて、キッチン脇にあるトイレスペースまで誘導しようかと思ったが、断念した。

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なぜなら途中にコルクマットを敷いたゾーンなどがあり、どう考えても途中で気がつくだろうと思ったからだ。しかもコルクマットの上はいつも大吉と福助がバトルするので、トイレシートが置いてあったら、すぐぐちゃぐちゃになるのは目に見えている。かといって、このままずっと右スピーカーの前でオシッコをされるのも困る。

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写真の奥、スピーカーの下にトイレシートが。写真の手前側、コルクマットの先に犬用のトイレスペースを作っている。

そこで試みた「作戦その1」は、まずトイレスペースで先に大吉にオシッコをしてもらい、その後大吉にオヤツをあげるまでの一部始終を福助に見せる、というもの。大吉は偉いので、トイレシートの上に誘導して「オシッコしてー」と促せばあんまりしたくなくてもしてくれる。オヤツなんかで釣らなくてもいいのだが、「あそこでオシッコしたらオヤツがもらえるんだ!」と福助に刷り込むためだ。

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はじめのうちは、大吉がオシッコをしてオヤツをもらうと、福助は自分からトイレシートの上に乗って「オレも!」という顔をしていたが、オシッコをしないのであげない。「なんで?」という顔をしてもあげない。そんなことを繰り返しているうちに、大吉の後につづいて福助もオシッコをした。そのときはオヤツをあげて思い切りほめてやった。が、それから毎回うまくいくわけではなく、少しずつトイレゾーンでオシッコができるようになったが、あくまでも先に大吉がオシッコをしてからでないとしない。

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外出して戻ると、やっぱり右スピーカーの前でオシッコをしていたりする。トイレシートがあるからだめなんだと、勇気を出して何も敷かないようにしたが、それでもやっぱり目を離したすきに右スピーカーの前でする。毎回消臭スプレー(かなり強力なもの)で掃除しているが、それでもダメ。ただし出かける前に「作戦その1」を行っておけば、2〜3時間程度の外出なら大丈夫になった。

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そんなわけで少し前進はしたものの、まだ完璧ではない。早くトイレスペースのみでするようになってもらいたいのだが。それにはトイレスペースでオシッコをすればいいこと(オヤツ)があるのを定着させつつ、右スピーカーの前でするのが嫌になってもらわなければならない。そのために行っているのが「作戦その2」のイヤミ攻撃だ。

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犬にイヤミなんて通用するの? と思うかもしれないが、経験上通用することを知っている。あれは富士丸と狭い1DKで暮らしていたときのこと。当時は玄関に大きなワンコ用トイレを設置して、いつでもそこで用を足していいようにしていたのだが、富士丸はよく人が食事をしている最中にウンチをした。食事時ばかりではなかったと思うが、なぜかそのように記憶している。

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というのは、ほかのときなら黙って淡々と片付けていたが、食事時にウンチをされたときは「人が食べてるのに、デリカシーのない奴だねぇ」とか無意識にイヤミを言っていたからだと思う。そうすると富士丸はなんだか申し訳なさそうな顔をしていたっけ。で、そんなことを繰り返しているうちに、いつの間にか富士丸は家の中ではまったくウンチをしなくなった。

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これには異論があるかもしれない。しかし、その時点で富士丸は3才を越えていた。しかもウンチをしないだけでオシッコはその後もしていた。彼がイヤミを完璧に理解していたとも思っていないが、少なくとも家の中でウンチをするとなんとなく嫌な空気になることはわかったのだろう。イヤミは冗談半分だったのに申し訳ないことをしたと、あとで後悔したのを覚えている。

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しかし今回はそれを逆手に取ってみようと思ったのだ。そんなわけで少し前から、目を離した隙に福助が右スピーカーの前でオシッコをしていると、掃除をしながら「あぁ〜あ、またこんなところでオシッコしてぇ〜、片付ける身にもなってもらいたいわぁ」とか「なんで覚えられないんだろうねぇ〜、馬鹿なのかねぇ〜」とか「あぁ〜嫌だ嫌だ」とわざとらしく声に出して言うようにしている。ちらちら福助を見ると、なんだか自分に向かってよくないことを言われているのはわかっているような顔をしている。

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犬と暮らしている人はわかると思うが、犬は内容までは理解できなくても人間がしている会話が自分のことについてなのか、それがよいことなのか、悪いことなのかくらいは判別できる。それは顔や目を見ていなくても声のトーンや雰囲気でわかるようだ。だから大袈裟なくらいイヤミを言うと、目をそらしたり、バツの悪そうな顔になる。少し前から「作戦その1」に「作戦その2」を加えて実践している。着実に右スピーカーの前でオシッコをする回数は減ってきたが、この先どうなるのやら。福助にイヤミ作戦は効果があるのか、結果はそのうちまた報告します。

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