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犬たちの思いやり【穴澤賢の犬のはなし】

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犬たちの思いやり

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大吉の足の経過があまり良くないので、エリザベスカラーを付けることにした。すると、福助の意外な一面が垣間見えたのだった……。

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大吉の右前足の炎症には、薬を塗って包帯を巻いていたのだが、見ていない隙をついてどうしても舐めてしまう。なかなかよくならないので、思い切ってエリザベスカラーを装着することにした。最初からこうすればよかったのだが、どうしても不憫に思えて躊躇してしまっていた。が、ここまできたら仕方ない。これで早く治してもらうしかない。

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エリザベスカラーは常にではなく、私が仕事をしているときや、家を留守にするとき、夜眠るときにして、目が届いているときはなるべく外してやるようにしている。それでも付けている最中は、つまらなそうに横になっていることが多い。まぁ、あんな邪魔なものを付けられたら何もしたくなくなるだろう。

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意外だったのは、いつもは大吉にちょっかいばかり出している福助がおとなしくしていることだった。大吉と同じように、つまらなそうに横になっている。決してエリザベスカラーごしに噛みにいったりしない。どうやら、今はそっとしておいたほうがいいとわかっているらしい。

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思い起こせば福助がまだ小さかったころ、去勢手術をした後にエリザベスカラーを付けているときも、大吉は福助の傷を舐めたりせず、そっとしてあげていた。犬たちにエリザベスカラーの意味などわかるわけはないはずなのに、なぜか治療しているときは、お互いに思いやるようなそぶりが垣間見える。

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単純に大きくて邪魔なものを付けているからから見にくい、と考えられなくもないが、どうも見ているとそれだけではないような気がする。「つまんないなぁ」という大吉に対して、福助がときおり「大丈夫?」みたいな顔で眺めていることがあるからだ。考えすぎだろうか。

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しかし、一日に何度か、リビングにいるときにエリザベスカラーを外してやると、「待ってました!」とばかりに大吉が福助を遊びに誘う。すると、福助は「遊んでもいいの?」という感じで、遠慮がちにそれに付き合う。そして、次第にドタバタとやりはじめるのだ。そのときは楽しそうに遊んでいるのだが、しばらくして大吉にエリザベスカラーを付けると、また大人しくなる。

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大吉が術後の福助を思いやる姿は意外でもなんでもなかったが、いつもはやんちゃ坊主の福助にも相手を思いやる心があるとはねぇ。

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(その後、大吉の前足は無事に完治しました)

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