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ふてくされ犬【穴澤賢の犬のはなし】

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ふてくされ犬

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犬と暮らしたことがない人は、犬というのは呼べばいつでもすっ飛んできて、なでればしっぽを振って喜ぶものだと思っているかもしれない。が、実はそうでもない。

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猫に比べれば、犬の愛情表現はストレートだとは思う。好きな人にはしっぽを振って近寄り、手や顔をペロペロ舐めようとして、わりとわかりやすい。普段の暮らしの中でも、なでればおなかを見せて嬉しそうにするし、わりかし素直なやつらだ。ただ、いつでもご機嫌かというと、そうではないときもある。

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たとえば、春先から初夏にかけて、エアコンを使うほどではないが閉め切っていると暑い夜もある。そういうときに窓を開けると、大吉が非難のまなざしを向けてくる。彼は花火と暴走族の音が嫌いなので、少しでも遮音できるよう、窓は閉めておいて欲しいのだ。たとえ窓を開けた時点で音がしていなくても、いつ聞こえてくるか不安なので、夜は常に閉めておくのが理想らしい。

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気持ちはわかるが、暑いので、大吉に気づかれないようこっそり開けていることがある。そんなときに運悪く、暴走族が来たり、花火の音が聞こえたりすると、大吉は「もしかして、窓、開けてない? ほら、やっぱり開いてるじゃん! 信じられない!」という目で人を見る。慌てて閉めるのだが、しばらくふてくされている。あんな音何も怖くないのに、なんやねんもう、と思う。

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他にも大吉は人間の休日を理解しているので、休みなのにどこにも遊びに行かない日が続くと、「休みなのに、なんでどこにも行かないの?」という顔をする。特に大型連休は「今日はさすがに、どこか行くでしょ?」みたいな感じで、目につくところでわざとらしく準備運動(のび)を繰り返したりする。

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今年の大型連休はどこも混雑するだろうし、渋滞や人混みは犬にとってもつらいだけだろうという理由からどこへも行かなかった。そこまでわかっててくれればいいのだが、大吉の中では「休みなのにどこへも連れて行ってもらえない」というところでストップしているらしい。結果、ふてくされる。こういうときは、なでても機嫌は直らない。

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思うに、このような態度は4、5才ころから見られるような気がする。それまでは「オヤツちょうだい」とか「遊んで」というような「犬っぽい要求」だったのが、その頃から妙に「人っぽい要求」が増えてくる。その証拠に、3才になる福助は、大吉のようにふてくされることはない。でもそのうち、2頭してふてくされたりするようになるんだろうなぁ。嫌だなぁ。ま、いいけど。

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