ドッグランで猛ダッシュして不調も…　愛犬の利用時のトラブル回避策

愛犬を思いっきり走らせることができるドッグラン。利用経験がある飼い主さんに、ドッグランのよかったこと、よくなかったことを聞いてみました。ドッグランを快適に楽しめるよう、利用する際の注意点をいぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

散歩と違うよさがある？ 7割がドッグランの利用経験ありと回答

ドッグランに行ったことはありますか？ — ※2023年2月実施「いぬのきもちアプリ」内アンケート調査（回答者数 265人）

2023年2月に「いぬのきもちアプリ」内で行ったアンケートによれば、71％の飼い主さんから「ドッグランを利用したことがある」という回答が。多くの犬たちが利用するドッグランですが、散歩と違い、どんなよさがあるのでしょうか？利用時のエピソードを飼い主さんに聞きました。

利用してよかったことは？

「リードなしで思いっきり遊ばせてあげられること」
「散歩と違った一面が見られる」
「家にない遊具で遊べてよかった」
「ダッシュできること」
「飼い主も犬もお友達ができた」
「貸切があったことがよかった」
「大型犬と小型犬で分けられていて、安心して遊ばせる」
「犬同士で追いかけっこをしてくれると、夜ぐっすり眠るので助かっています」
「ドッグランに係員がいて、よかった」

反対に、困ったことや問題はあった？

「リードなしで外に出たことがないから、自分が走らないと走ってくれなかった」
「ほかの犬とうまく遊べない」
「犬と仲よくなれない性格なので、あまり楽しそうではなかった」
「屋外ドッグランでは犬の汚れ方が酷いところも」
「場所によって、高額のところもある」
「マーキングでオシッコまみれの芝生を走らせるのに戸惑った」
「ほかの犬に追いかけられて怖がってしまいました」
「相性が合わないワンちゃんと一緒になると、吠えてリードを離せないことがある」
「呼び戻しができてなかったので、呼んでも来ず、ほかの犬を追いかけ回してしまったこと」

【獣医師取材】メリットや注意点は？ドッグランの利用で気を付けたいこと

――ドッグランを利用すると、犬と飼い主さんにどんなよいことがあるのでしょうか。

岡本先生：
「メリットは、犬や飼い主さん同士のコミュニケーションが取れることです。また、運動ができる、犬の社交性が身につくといった利点もあるでしょう。反対に、犬同士のケンカなどによるトラブルが起きてしまうデメリットもあります」

――犬同士のトラブルを避けるため、利用時にした方がいいことはありますか。

岡本先生：
「犬同士のトラブルにならないように、ドッグランに入ってしばらくはリードを装着し、相性のよくなさそうな犬がいないか確認するのが大切でしょう」

――ほかには、どのようなトラブルが多いのでしょうか。

岡本先生：
「ふだんより運動量が多くなり、加減ができなくて捻挫したり、熱中症を起こしたりする犬がいます。愛犬から目を離さず、こまめに休憩をとってください」

いつもと違う環境は愛犬の振る舞いにも変化があるようです。ドッグランを利用する際は、愛犬から目を離さずに、しっかりと見守ってあげましょう。

愛犬の運動不足やストレスを解消できると人気のドッグラン。犬と飼い主にとって楽しいドッグランタイムとなるよう、ドッグランデビューの前に準備しておくこと、知っておくべきマナーを紹介します。また、飼い主の無自覚・マナー違反によるトラブルが増えていたり、愛犬の性格によっては逆にストレスが増えることも。愛犬のために気を付けたいことをチェックしていきましょう。

（監修：いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生）
取材・文／小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。