黒い柴は、こむぎの○○。
かわいい顔でまわりを振り回しちゃう小さな柴の小悪魔犬『こむぎ』です。
北陸を旅する小悪魔こむぎの一行に現れたのは、黒い柴ワンコ。こむぎにどことなく似ているその姿には、ちゃんと理由があったのです。
北陸で運命を感じちゃう♪
前回に引き続き、北陸を旅する私たちの前に現れた黒い柴ワンコの名前は磯二郎くん。実は、こむぎのお母さんからいっしょに産まれたお兄ちゃん犬なんです。
そうですよ、こむぎさん。磯二郎くんはこむぎといっしょに産まれたので兄妹です。
こむぎが産まれた8年前の1月26日、同じお母さん犬から産まれたのは、こむぎのほかに黒毛の犬が2頭いました。そのうちの1頭が、こむぎのお母さん犬の飼い主さんのブログを通じて兄妹とわかり、今回の旅を利用して会いに行ったのです。
身体の大きさは磯二郎くんのほうが大きいですが、白い毛の生え方や顔の雰囲気はやっぱり同じ血を引いていると感じます。
磯二郎くんといっしょに散歩をしていて気がついたことがありました。
飼い主の磯二郎パパさんにお話を聞くと、こむぎと磯二郎くんの共通点がどんどん出てきます。
例えば鳴き声。ワンワンと2頭ともめったに鳴きません。連載でも紹介した興奮して嬉しいときに出す声や、遊んでいてはしゃいでいる時の声を聞いた磯二郎パパさんは「磯二郎のほかに、こんな鳴き方をする犬がいたなんて」と思ったそう。
マズルも磯二郎くんのほうが少し長めですが、ガッチリめの体型もそっくり。こんなふうに産まれた兄妹犬と会えるのは幸せなことだなぁと心から思いました。
話しは尽きず名残惜しいのですが、帰りの新幹線の時間が迫ってきます。
こむぎと磯二郎くんが産まれたころの写真も発見したので比べてみました。
パパさんが犬を引き取る際、となりのケージに入っていたこむぎも気になっていたそう。でも名前を磯二郎にすると決めていたらしく、オスの黒柴を選んだと教えてくれました。もし名前を決めていなくてこむぎを選んでいたら、わが家に磯二郎くんが来ていたかもしれない…と思うと、今回の出会いも運命だなと思います。
次は東京で会う約束をして磯二郎くんご家族とお別れです。磯二郎くんとこむぎ、2頭が元気なうちにまた会えますように。