犬が好き
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苦労もあるけど、それ以上に…「保護犬を家族に迎える」とはどういうことか
しかし、実際に保護犬を家族に迎え入れるのは、とても大変なことなのではないか……と、なかなか一歩を踏み出せない人もいるのでは。
そこで、いぬのきもち編集室では、これから保護犬を家族にしたいと思っている人たちが飼ってからのことをイメージできるよう、経験者の方にお話を伺うことに。
保護犬との出会い、飼い始めてからの苦労、喜び、そしていまの感情を打ち明けてもらいました。
つらい過去も乗り越えて、いまを懸命に生きている愛犬
人を恐れるというか、気を遣うような素振りがありましたが、いまではしっかり目を合わせくれ、元気いっぱいです。こちらが毎日癒されています」
最初のころは大変だけれど、お利口に育ってくれた
でも、慣れてきたらとっても大人しいコで吠えることもリードを引っ張ることもなく、誰に触られても平気で近所で評判の安心犬となりました」
・「はじめて会ったときはおとなしかったが、家に来てからはケージから出るは、一日中吠え続けるは、排泄したあとを踏みつけてケージの中が大変なことになっているはで……。毎日仕事から帰ってきて掃除をするっていうことが、半年くらい続いた。
でも3年経ったいまは、とてもお利口になって、なくてはならない存在になっている」
・「最初は慣れない生活でお腹をよくこわして、病院にも通いました。でも、一緒に家の中で生活していて粗相もしないし、イタズラも我慢できる頭の良いコだと思います!
お散歩中や庭に出ると野生にかえってしまったようにハイテンションになり大変ですが、大切な家族の一員です」
育てる苦労もあるけれど、喜びのほうが勝る
しかし、愛情を持って接してたくさんの時間をともにすることで、苦労よりも喜びの感情のほうが勝るのだそう。
いままで、生後1才過ぎや生後9カ月の犬を引き取りましたが、苦労は感じたことはないです。怖がりでビビリだったりする犬もいますが、少しずつ克服して成長していっているので、喜びのほうが大きいです」
トラウマをなかなか克服できないワンちゃんも……
脱走してもちゃんと自分で家に帰れていた愛犬も、歳をとって最後の脱走をしたときは、帰巣本能が薄れていたのか自力で帰れず、捕獲されて保健所へ。探しに探してやっと連れて帰ることができ、そのときはヒヤヒヤした。
また、ふだんは静かなコだったが、家以外の場所に係留すると置いて行かれると思うのか、悲痛な声で鳴き続ける癖もあった。
人懐っこくてかわいいコで、私にとってはいつまで経っても『最初の犬』として記憶に残っている」
・「友人から頼まれて保護犬を迎えました。あれから11年、いまだに人に懐きません。よほど人間に対して恐怖やトラウマがあるのでしょう。でも、吠えたり噛んだり攻撃したりすることはまったくなく、穏やかで優しい女のコです」
見た目で判断しないで、そのコの性格を見てあげよう
でも、喜怒哀楽がはっきりしたコでおもしろいし、見た目が変わったコなので余計にかわいいい」
しかし、保護犬を迎えるときは、この飼い主さんのようにそのコの「性格や内面」といったところも、しっかりと見てあげてください。
ワンちゃんそれぞれに、魅力的な個性があるのです。
人に怯えてしまうワンちゃんを見て、トラウマを植え付けた人に怒りを覚えることもあるでしょう。
そのような状況のなかで、心を寄り添わせて築いてきた飼い主さんと愛犬の絆は、とても強いものだと思います。
軽い気持ちで保護犬を家族に迎えるのはやめたほうがいいですが、「このワンちゃんを幸せにしてあげたい」「家族になりたい」と強く思った人は、考えてみてはいかがでしょうか。
文/凜香
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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