イギリスの研究で「犬は簡単な足し算ができる」と明らかに!
イギリスはデ・モンフォート大学のレベッカ・E・ウエスト氏とロバート・J・ヤング氏が2002年に行った実験によると、犬は物の増減を区別する意味での簡単な足し算が可能だという結果が出ています。「1+1」の答えが1や3などの間違った数になると犬が「何かおかしい」と感じ、正しい数の時よりも長く注目したという実験結果から、足し算ができるという判断に至ったそうです。
日本の研究チームは「引き算」について実験を開始!
このイギリスでの実験結果を受け、京都大学大学院文学研究科の藤田和生氏率いる研究室では、犬の「引き算」に関する能力について実験を開始しました。
実験内容
この実験では、おやつが4個入ったお皿を選ぶことができるかというテストを行いました。まずはおやつがそれぞれ4個入ったお皿を2つ見せ、片方から2個取り出します。計算式としては「4-2=2」となりますね。すると犬は、4個のお皿を選ぶことができました。
つづいておやつが6個と2個入ったお皿を見せて、6個のお皿から2個取り出したところ、犬は「6-2=4」のお皿を選ぶことはできなかったそう。
引き算についてはまだ研究途中
この実験結果から、犬は「簡単な引き算ができるか」という問いの答えはまだ出ていない状態です。ただし今後もこの研究は続けて行くそうなので、結果が出るのを楽しみに待ちたいところですね。
犬の知能をもっとアップさせよう!
このように、犬は簡単な足し算が出来るほど、知能が高い動物だということがわかりました。そこで、さらに犬の知能を高めるべく、知能アップ効果が期待できるおすすめのトレーニング方法やコツをご紹介します!
1.「この時はこうする」をたくさん教える
「飼い主さんがソファに座ったら足元でフセ」「信号待ちの時はオスワリ」など、飼い主さんと犬のルールをたくさん決めて教えましょう。犬の知識が増えて賢くなるのはもちろん、問題解決能力のアップにもつながるので、ぜひ実践してみてくださいね!
2. 楽しく練習できる芸を教える
「オテ」「オカワリ」「フセ」などの芸を教えるとき、飼い主さん自身が楽しく感じることはありませんか?「飼い主さんも犬も楽しくできること(=芸のトレーニング)」を教えることで犬の記憶力も上がり、知能アップ効果も期待できますよ◎
⒊ ごほうびを使ってしつけの練習をする
ごほうびを与えると脳の中のドーパミン回路が刺激されるので、犬のやる気も上がり記憶力も高まることがわかっています。犬の知能を効率よくアップさせるためにも、しつけの練習のときにはフードやおやつを使うのがおすすめです◎
犬の知能アップトレーニングはメリットだらけ◎
飼い主さんが犬に色々なことを教えながらトレーニングするのは、知能アップ効果だけではなく2人の絆も深めますし、犬のストレス軽減にもつながります◎ただし、さまざまな性格の犬がいるように、能力や体力にも個体差があります。犬のペースに合わせてチャレンジして、犬の長所を伸ばしてあげてくださいね!
出典/ 「いぬのきもち」 2018年4月号『あなたの愛犬はどのくらい賢い?犬の知能に迫る』(監修:しつけスクール「Can!Do!School」代表 西川文二先生・京都大学大学院文学研究科教授 藤田和生先生)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。