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切ない背中「穴澤賢の犬のはなし」

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切ない背中

「八ケ岳自然文化園」に広いドッグランがあるらしいと聞いたので、山の家に行ったついでに立ち寄ってみた。少し前に福助の「ドッグラン苦手克服キャンペーン」をやっていたが、2017年の夏は山の家の補修で忙しかったので、久々のドッグランになってしまった。

ドッグランでは「先にいたほうが偉い?」という犬界の謎のルールがあって、入るとまず「先輩たち」が「よぉ、新入り」みたいな感じでチェックしに来るが、相変わらず大吉はわりとすぐに輪になじむ。さすがに自分より大きい相手が来ると最初は警戒するが、敵意がないとわかるとフレンドリーに接することができる。

そして、精神年齢と体格がだいたい同じような相手を見つけては「遊ぼうよ!」と誘ったりする。対して福助は、自分の居場所を見つけることができない。本当は大吉と遊びたいのだが、大吉がほかの犬との遊びに夢中なので、置き去り状態になってしまう。この違いは何なのだろう。

幼いころにドッグランに行ったことがあるかどうかは関係あると思うが(保護されたばかりの福助はそれどころではなかったのでドッグランデビューは1才を過ぎてから)、大吉だってそんなに頻繁に行った記憶はない。おそらく、人間と同じように犬にも生まれ持った性格があるのだろう。

何を隠そう、私も社交的ではない。できれば知らない人の集まりには行きたくないし、ドッグランでは人の集まるところから離れて、写真を撮ったりしていることが多い。自慢ではないが、犬がきっかけで仲よくなった「犬友」はひとりもいない(顔見知り程度はさすがにいるが)。

なので、福助の気持ちはよくわかる。無理にほかの犬と仲よくする必要はないとも思っている。が、少し前は知らない犬に対して威嚇して吠えたり唸ったりしていたので、それさえ直してくれればいいと思い、こうしてたまにはドッグランに行くようにしている。おかげで、輪には入れないままだが、敵ではないと学びつつあるようだ。

大丈夫、俺もお前と同じだから。ドッグランでの福助の切ない背中を見ながら、そう思うのだった。

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