犬にとっての「ニオイ」とは?
犬の嗅覚は、人間の約100万倍優れていると言われており、犬にとって「ニオイ」は大事な情報源。普段の愛犬の行動の中にも、ニオイに関連する意外なきもちが隠されていました。それでは、意外なきもちだと思う度順にご紹介していきます。
意外なきもち度30%:鼻をフンッと鳴らす
よくあるきもち:ただ鳴らしただけ?
地面や他の犬のニオイを嗅いだ後によくする「フンッ」。ただ鳴らしただけ?それとも鼻にゴミでも入ったの?などと、そこまで深く考えないケースが多いと思いますが、実は意外なきもちがあるようです。
意外なきもち:今かいだニオイ、消去しよう!
実は鼻をフンッと鳴らすことで、今かいだニオイをリセットしようとしているそうです。「気になるニオイがあったからちょっと嗅いでみたけど、大したニオイじゃなかったから、ポイしちゃおう」そんな気持ちの表れです。大事なニオイとそうでないニオイを自身できちんと選別しているところが偉いですね♪
意外なきもち度50%:体を床にスリスリする
よくあるきもち:「リラックスしてるよ!」
同じ姿勢を取り続けると筋肉が固まってしまうため、それをほぐすために伸びをしています。人間の皆さんと一緒ですね。食後や寝起きの時などによく見られ、リラックスしている様子がうかがえます。
意外なきもち:「自分のニオイを隠したい!」
散歩の途中で地面にスリスリしているとき、体の下を見るとミミズの死骸や腐った魚が!そんな恐怖体験をした方はいらっしゃいますでしょうか。これは、強いニオイで自分のニオイを隠し、狩猟中の獲物などに「犬がいる」ことを気付かせないようにしているのです。
オシッコマーキングで自分の存在をアピールしたり、時には存在を消すために強いニオイを自分につけたり。犬自身のニオイへのこだわりは強く、なかなか忙しいものですね!
意外なきもち度80%:床のニオイを嗅ぐ
よくある気持ち:「どんなニオイかな?」
非常によく見る仕草ですね。犬はほかの犬やまわりの状況について「ニオイ」を通して知りたいと思っています。犬が周りのニオイを嗅ぎだしたとき、そこが安全な場所なら、犬が満足するまでじっくりと情報収集をさせてあげましょう。
意外なきもち:「無視したいよ」
何か嫌なことから気持ちをそらしたい、そんなきもちです。犬はニオイを嗅ぐのが好きなものと認識されているので、ニオイを嗅いでいるから今は仕方ない。飼い主さんにはそのように思わせておきたいようです。ちょっと騙された気分ですね(笑)
でもきっと、何か気持ちをそらしたいような不満なことがあるはず。トレーニングに飽きてしまった、苦手な犬から関心をそらしたいなど、周りを見ながら要因を探ってみましょう。
あなたの知らなかった意外なきもちはありましたか?犬は人間が感じ取れないさまざまなニオイを感じ取り、そのニオイについて日々真剣に考えているのかもしれませんね。大好きなワンちゃんと過ごす際の参考にしてみてください♪
出典/「いぬのきもち」2018年2月号『愛犬のしぐさ じつは意外なきもちだった』(監修:東京・世田谷のしつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/なかやまゆ
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。