犬が好き
UP DATE
【気になるギモンをプロが解説】犬が猫にちょっかいをかけるのはどうして!?
たとえば、こんなふうに!
すると、花ちゃんが猫パンチで対抗!
そんな疑問に迫るべく、いぬのきもちWEB MAGAZINE編集室では、専門家に話を聞いてみました!
犬が猫にちょっかいをかけるのはなぜ?
「その気持ちとしては、次のふたつのことが可能性として考えられます。
①猫を“面白そうな存在”として認識し、好奇心からちょっかいをかけている。
②もともと、犬という動物が群れの仲間に対してそのような関わりを求める傾向があるため、猫を“同じ群れの仲間”と認識しながらも、本能的な要求としてちょっかいをかけている。
ということですね」
「猫がそれに対して反撃をするのは、そのようなちょっかいは、猫という動物にとっては“突然の襲撃”として本能的に警戒するべき不快なものと認識しやすいためでしょう。
このような犬と猫の行動の差は、それぞれの動物種における『行動様式の違い』によるものと考えられます」
「犬は、基本的には“群”を作る動物です。匂い嗅ぎなどの挨拶やカーミングシグナル、力比べをしてコミュニケーションをしながら、群の仲間としての絆や信頼感を深めます。
一方、猫は群れを作らない動物です。狩りや縄張り争い以外は、のんびり休むという生活様式です。
そのため仲間とのコミュニケーションは、たとえばグルーミングのようなより穏やかで、互いの狩猟本能を刺激しにくいような関わりに変化をするのが一般的なのです。
個々の性格にもよりますが、このような本能をもっているため、『犬がちょっかいをかけ、猫が反撃する』という光景を目にする機会が多いのでしょう」
犬のちょっかいに猫が反撃するのは、怒っている証拠?
「もともとの気質として、猫は“ちょっかい”のような不意の刺激を好まない傾向があります。そのことから、不快感を感じている可能性は十分あるでしょうね」
犬と猫が「いい関係」かを判断する方法
「犬がしつこくちょっかいをかけることに猫が反撃するような状況の後、猫が高いところに上がったきりでそのまま犬を無視し続けるような素振りを見せたり、逆に犬が動くたびに猫が激しく威嚇したり攻撃をする行動ばかりが目立つようなら、あまり良い関係とは言えません。
一方で、ほとぼりが冷めたらお互い近くでマイペースに過ごしていたり、また気づいたら一緒にくっついて寝ているなど親密な様子が見られるようなら、一緒に暮らす仲間として、互いにきちんと受け入れていると判断できるでしょう」
ケンカしながらも、なんだかんだ一緒にいる場合は「ケンカするほど仲が良い」といえるのかもしれませんね!
参照/Instagram(@sasukemama1028)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/二宮ねこむ
UP DATE