新入り保護犬におもちゃを奪われた先住犬　可愛い声で「かーしーてー」と訴える様子がいじらしい

新入り犬におもちゃを取られてしまったときの先住犬の反応とは……？

チーズちゃんにおもちゃを奪われてしまい、「かーしーて」と訴えるわむうくん — （写真左から）わむうくん、チーズちゃん

紹介するのは、X（旧Twitter）ユーザー@wamuuhmさんが投稿していた、こちらの動画。先住犬・わむうくん（取材時4才／写真左）と、新入り犬・チーズちゃん（取材時5才／写真右）が映っています。

おもちゃをカミカミしていたチーズちゃんの隣で、「アウアウ」鳴いているわむうくん。実はチーズちゃんが持っているおもちゃは、もともとわむうくんが遊んでいたものだったのだとか！

当時の詳しい状況について、飼い主さんに話を聞きました。

飼い主さん：
「チーズは普段はあまりおもちゃに興味がありませんが、“ジャイアン気質”なところがあり、わむうが遊んでいるものに関してはどうしても気になるようで、かなりの確率で奪いに行きます。

わむうはおおらかな性格なので、おもちゃを取られても怒ることはありません。ただ、このときはしばらくしてやっぱり返してほしくなったらしく、チーズの隣に行って声を出して訴えていたんです」

撮影当時は、チーズちゃんを家族に迎えてまだ3カ月ほどしか経過していませんでした。今はチーズちゃんの行動がだいぶ落ち着き、こうした様子は見られなくなってきたそうですが、当時は「チーズちゃんがわむうくんのおもちゃを取りに行く」という行動がよく見られたようです。

2頭のやりとりをそばで見守っていたときの心境について、飼い主さんは次のように話しています。

飼い主さん：
「チーズの行動を注意して見ていたものの、気づいたらわむうのおもちゃを取っていることもありました。わむうは年下ですが“家歴”は先輩なのに、新入り犬のチーズに怒らず、可愛い声で訴える姿がいじらしくて……。そんなわむうが、愛しくてたまらなかったですね」

おもちゃを取り返したわむうくん — チーズちゃんが飼い主さんのほうに行ったため、わむうくんはおもちゃを取り返すことに成功！

ちなみにこのあと、チーズちゃんが飼い主さんのほうに向かったため、わむうくんはおもちゃを取り返すことに成功したようです。わむうくん、よかったね！

こちら幼稚園児が半泣きで言う「かーしーて」です情けない声ですね pic.twitter.com/aLfPCJ8Fha
— かわいいぬｽﾞ (@wamuuhm) June 13, 2024

チーズちゃんは、わむうくんと同じ保護犬カフェの出身

仲良くまったりするわむうくん、チーズちゃん — （写真左から）わむうくん、チーズちゃん。チーズちゃんをお迎えしたばかりの頃に撮影した一枚。

チーズちゃんを新たに家族に迎え、飼い主さん夫婦は犬の多頭飼いをスタートさせました。飼い主さんは、わむうくんを引き取った保護犬カフェでボランティアをしているそうですが、今年の初めにチーズちゃんがその保護犬カフェにやってきたのだとか。

保護犬カフェにいた頃のチーズちゃんについて、「特別なことをしたわけでもないのに、来た当初から私にべったりで、常に私の視界に入りたがり、隙あらば抱っこをねだる“かまってちゃん”でした」と話す飼い主さん。

当初はチーズちゃんをお迎えする予定ではなかったそうですが、次第に飼い主さんの気持ちに変化が見られたようです。

飼い主さん：
「わむうを連れて保護犬カフェに遊びに行ったときも、2頭はとても仲良くしていました。そんな姿を微笑ましく見ていましたが、可愛いコなのですぐに新しいおうちが決まるだろうと思っていたんです。

ところがなかなか決まらず、施設での待機期間も伸びてきてしまい、こちらも愛着が湧きまくってしまって……。もともと多頭飼いは視野に入れていたものの、夫とは『もっと先だね』と話しており迷いましたが、チーズを引き取る決断をしたんです」

多頭飼いをする際に悩んだけれど、2頭の姿を見て「踏み切ってよかったな」と感じる毎日

まったりするわむうくん、チーズちゃん — （写真左から）チーズちゃん、わむうくん

マイペースな性格だという、わむうくんとチーズちゃん。一日中一緒にいるわけではないようですが、寝るときはそばで寝ていたり、一緒に飼い主さんのところに甘えに来たりするのだそう。じゃれ合いだしても、お互いに怒ったりすることは一度もないのだとか。

相性が良い2頭を見て、飼い主さんは「家族なんだな〜」と感じる瞬間がたまらないといいます。

仲良く過ごしている2頭ですが、飼い主さんは犬の多頭飼いをするにあたり「わむうのストレスが一番心配だった」と振り返ります。決断するまでたくさん悩んだそうですが、今は「あのとき踏み切ってよかった」と心から思うのだとか。

飼い主さん：
「犬にも当然、性格が合う合わないという相性がありますが、一緒に暮らすという判断はどうしても人が下さなくてはならないことで、責任を重く受け止めていました。でも、2頭の日々の様子を見ていると、『自分の人生でも稀に見る大正解の決断だったな』と。

お互いをお互いのペースで受け入れ合っているところを見て安心していますし、わむうがひとりでいたときよりも楽しそうなのですごく嬉しいです」