保護施設で生まれた子犬と家族になり、もうすぐ2年→先住犬と良い影響を与え合いながら“心強い相棒”へと成長！

「風希が来る前以上に、家族の絆が深まったと思います」と話すのは、Instagramユーザー@_h._.h_sinba_fukiさん。

愛犬・風希（ふうき）くん（取材時2才）は元保護犬で、2023年6月にお迎えしたコでした。飼い主さん家族は、風希くんとどのように出会い、現在どのような日々を過ごしているのでしょうか。飼い主さんに詳しくお話を聞きました。

「先住犬の遊び相手がいたら……」と考えていたときに、風希くんを紹介してもらった

トライアル初日の風希くんと、先住犬・新葉くん — トライアル初日の様子。（写真手前から）風希くん、先住犬・新葉くん。

飼い主さんの家には、先住犬・新葉（しんば）くん（取材時推定4才）がいます。新葉くんの様子を見ていたときに、ときどきつまらなそうな様子を見せていたり、暇そうにしていたりすることがあったのだとか。

飼い主さんは「私たちが相手をしてあげるにも限度があるのかも」と感じ、「新葉の遊び相手がいればいいな」と考えるようになっていたそうです。

そんなときに、新葉くんを譲渡してもらった保護施設で譲渡会が開催されることに。立ち寄った際に施設の方にそのことを相談すると、「風希が合うのではないか」と紹介してもらったそうです。

飼い主さん：
「風希を紹介してもらい、風希がうちに来た場合の生活を想像するようになりました。お迎えする大変さや多頭飼いの心配もありましたが、2頭で仲良く遊んでいる姿を想像していると、『早くうちのコとして迎えたい』という気持ちが強くなっていったんです」

飼い主さん家族は話し合いを重ね、風希くんを家に迎えることを決意。トライアル期間を経て、風希くんと正式に家族になったのでした。

お迎え当初は正直大変だったけれど、「大変さ以上にたくさんの癒しが」

とにかく明るい性格で、愛嬌たっぷりなコだという風希くん。とても人懐っこく、すぐに人のほうに寄ってきて嬉しさを表現するところが可愛らしいのだとか。

また、風希くんは家に迎えてすぐのころに家の真ん中でヘソ天で寝ていたそうで、飼い主さんは「いい意味で図太いな」と思ったそうです。

そんな風希くんですが、お迎え当初は甘噛みがひどく、家族も先住犬の新葉くんもストレスを感じていたのだとか。子犬を飼うのが初めてだったこともあり、最初のころは想像以上に忙しく大変だったといいます。

しかし、あることをきっかけに、風希くんの甘噛みは落ち着いたのだとか。それには、先住犬の新葉くんの存在が大きく影響していたようです。

飼い主さん：
「ある日、新葉が風希に嫌なことをされたときにしっかりと怒り、今ではすっかり仲良しになりました。風希は新葉のことが大好きでずっとついて回り、新葉も風希のことをいつも気にかけているようです。

人の赤ちゃんと一緒で『この忙しさも今だけ』と思って頑張っていると、風希は本当にあっという間に落ち着きました。大変なこともありましたが、それ以上にたくさんの癒しを与えてくれる存在です」

風希くんは現在2才！　どんなコに成長した？

ドッグランで遊ぶ風希くん、新葉くん — おとなになった風希くん。ドッグランで楽しく遊んでいたときの一枚。

それから月日は流れ、風希くんは2才の成犬になりました。体がずいぶん大きくなったといい、「見た目も体重も新葉を追い越しました」と飼い主さん。

体は大きくなったけれど、まだまだやんちゃ盛りでイタズラをすることも。「非常に手のかかるコ」とのことですが、飼い主さんは「手のかかるコほど可愛いとはよく言ったもので、風希の愛らしい表情や動きを見ていると苦労は吹き飛び、癒されるばかりです」と話します。

そんな風希くんは今も新葉くんと仲良しで、ますます“兄弟”らしさが増しているのだとか。日常では微笑ましいやりとりが見られるようで、こんなエピソードが。

飼い主さん：
「優しい新葉は、風希からのしつこい絡みも嫌がらずに相手をしてあげています。ドッグランでふたり仲良くワンプロをしたり、追いかけっこをする姿はとても微笑ましいです。

怖がりな一面がある新葉も、風希と一緒に散歩をすることで人混みも平気で通り抜けることができるようになり、風希はとっても心強い相棒となっているようです」

風希くんと新葉くんへ、あらためての思い

お互いに良い影響を与え合いながら、健やかに成長している風希くんと新葉くん。飼い主さんは「癒しであり、大切な家族」だという2頭へ、こんな思いを語っていました。

飼い主さん：
「毎日仕事が終わると留守番をしているふたりを思い浮かべ、急いで帰ったときのふたりの喜ぶ姿がたまらなく癒しとなっています。風希たちのおかげで、家族みんな家に帰ってくるのが楽しみになりましたし、風希が来る前以上に、家族の絆が深まったと思います。

これまでに犬と泊まれる温泉宿に2回、キャンプにも1回行くことができたので、これからも家族みんなで思い出をたくさん作っていきたいです」

写真提供・取材協力／@_h._.h_sinba_fukiさん／Instagram
取材・文／雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年4月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。