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すれ違う人から「いいの持ってるね」と言われ“ご機嫌”になる元保護犬!「お迎え当初は超怖がりだった」というこれまでの変化にグッとくる

飼い主さん:
「この日は散歩の前に庭でラップの芯を投げて、らっちゃんが拾って持ってくる遊びをしていました。上手にできたらごほうびのおやつをあげていたのですが、途中でおやつがなくなってしまい、それに気付いたらっちゃんがラップの芯をくわえて離さなくなり、“自分のモノだ”と主張し始めたんです。
らっちゃん的にはラップの芯がほしかったけど、おやつをもらえるから飼い主に返していただけで、おやつがないなら返す必要はないと思ったのかもしれません」

「その後、『散歩に行くよ』とリードをつけたのですが、ラップの芯は断固離さず……。“絶対に持っていく”という強い意志を感じたので、そのままくわえて散歩に出ることにしました。
すると途中ですれ違ったご近所さんから、『いいの持ってるねー』と声をかけてもらい、上機嫌で歩いていたらっちゃんはさらにご機嫌に。親バカですが、微笑ましくてかわいらしいな~と思いました」
このときのらっちゃんの様子は話題に

また、コメント欄には《バトンランナーみたいでカッコいい》《ご満悦なお顔 とってもかわいいですね》《こんなかわいいコが持っていたら 何でも「いいの」になっちゃいますね》といった声も。
このときのらっちゃんの様子を見て「かわいい」と感じたのは、飼い主さんだけではなかったようです。
らっちゃんは元保護犬、出会いのきっかけは?

飼い主さん:
「らっちゃんは元保護犬です。保護主さんによると、『保護時はまだ目も見えていない“赤ちゃん”で、生後1週間くらいだったのでは?』とのことでした。
きょうだい犬とともに7月に保護され、12月に開催された譲渡会でらっちゃんに出会ったのですが、そのとき、ほかのきょうだい犬はすでに新しい家族が決まって、らっちゃんはひとりぼっち……。ケージの隅っこでじっとして動かず、気配を消して見つからないようにしているような感じでした。
どうやらかなり怖がりな性格で、なかなか引き取り手が見つからなかったようです」

「実は、らっちゃんと出会う1年前に先代犬を病気で亡くしており、先代犬も元保護犬だったので、次に迎えるコも保護犬と決めていました。
譲渡会では、愛嬌のある子犬やかわいい犬がたくさんいたのですが、不思議とこの超怖がりでじっと動かない子犬を見たときに『このコだ!』と感じ、お迎えを決意しました」
“超怖がり”ならっちゃんのお迎え後の様子

飼い主さん:
「お迎え時に『とにかく怖がり』とは聞いていましたが、最初はすべての音やモノにビクビクしてしまい、ささいなことでパニックになるようなコで……。そのたびに私はらっちゃんを抱きしめて『大丈夫だよ』と教えました。
また、散歩も初めの頃は遠くに人影が見えたり、風が吹いたりしただけでもパニックになるので、少しずつ色んなことに慣れさせるようにしました。それが大変でしたね」

飼い主さん:
「らっちゃんを怖がらせないように声をかけてくれるなど、ご近所のみなさんが“人馴れ”に協力してくださり、今ではよく会う人なら自分から近づくことができるようになりました。
だから、今回の投稿の“散歩中によその人から声をかけられて喜ぶ”なんてことは、以前の怖がりならっちゃんからは想像できない状況で、大きな成長だと感じています」
らっちゃんの最近の様子、そして伝えたい想い

飼い主さん:
「基本的にはおとなしくて静かですが、甘えたいときには甘えてくるようなコです。とはいえ、ベッタリ甘えるわけでもなく、適度な距離感が心地よいようです」
最後に、飼い主さんはこんなこともお話ししてくれました。
飼い主さん:
「らっちゃんのおかげで家族の会話も自然と増えました。らっちゃん、わが家の一員になってくれてありがとう!と伝えたいです」
取材・文/長谷部サチ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年9月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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