犬が好き
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「ともに暮らした秋田犬との別れ」家族関係を修復し、地域の人々や“弟犬として迎えた保護犬”との出会いをもたらしてくれた愛犬に感謝が溢れる
飼い主さん:
「お迎えのきっかけは、壊れかけた家族関係の修復でした。当時の私は、勤務先が東日本大震災の影響を大きく受け、毎日早朝から深夜まで仕事をしている状態。家族とはすれ違いの生活で、妻にも子どもにも厳しく接し、嫌な夫であり父だったと思います。
そんなすれ違いの生活に危機感を覚えた私は、今こそ犬を飼い始めるときだと決心しました。実は、マイホームを購入して2年目、犬を飼って一緒に生活しようと言いながら、月日ばかりが経過していたのです。
妻は昔から犬を飼うことが夢で、とくに秋田犬を飼うことに憧れていました。そこでブリーダーさんを探し、家庭の事情を話すなり共感していただき、お迎えすることになった子犬が愛桜です」
愛桜ちゃんを迎えて家族に“さまざまな変化”が
飼い主さん:
「愛桜が来てくれたおかげで、散歩やお世話で家族と過ごす時間と会話が増え、少し時間はかかりましたが家族関係は無事に修復しました。
それだけに留まらず、愛桜は引っ越しをして2年目の私たち家族と地域の方々を繋いでくれ、その後新たに迎えることとなる、愛犬・蓮人(れんと)との出会いのきっかけもつくってくれたのです」
「実は、愛桜をきっかけにSNSで保護犬のボランティアに携わる方々との交流が始まり、その方たちが参加される譲渡会に行くことになったのです。
そこで出会ったのが、飼育放棄の保護犬として参加していた蓮人です。私と妻は蓮人にすぐに惹かれ、お見合いを申込みました」
蓮人くんが家族の一員に
飼い主さん:
「トライアル初日、愛桜は蓮人に対して牙をむき出しにし、唸ってしまったのです。幸先の悪いスタートに飼い主の私たちは不安しかなく、家の中では常に首輪とリードをつけっぱなしの油断ができない状況に……。
しかし、その緊張感もたいして長くは続きませんでした。ある日、妻が愛桜に『ハウス』と言うと、蓮人が入っていた同じケージの中に入ったのです。どうやらいつのまにか仲間になっていたようですね」
それぞれ違った個性をもつ2頭との暮らし
飼い主さん:
「愛桜は人なつっこく、ほかの犬に対しても警戒心がほとんどなかったため、誰とでも仲よくなれる感じのコでした。飼い主に対してはツンデレ“ツン”の状態が多めでしたが、6才を過ぎた頃から“デレ”が増えてきましたね」
「一方の蓮人は、元保護犬ということもあり警戒心が強く、ほかの犬とは一切仲よくなれず……。食いしん坊で、飼い主が食事をしているといつも近寄ってきて、ひらすらオスワリをして見つめてくるなど、愛桜とはまた違った個性があります。もうシニアなのに、子犬感が残るところもかわいいです」
9年間をともに過ごした愛桜ちゃんとの別れ
飼い主さん:
「愛桜が天国へと旅立ちました。あと数カ月で10才、これからも頑張って長生きしようという矢先の出来事でした。
妻によると、私が帰宅するほんの数分前まで呼吸をしていたそうですが、愛桜は私の帰宅を待たずに天国へ行きました。私の心に負担を与えないようにと、あえて私が帰宅する前に旅立ったのだと思います」
飼い主さんが今感じていること
飼い主さん:
「警戒心の強い蓮人ですが、愛桜のことだけは慕っていました。そんな愛桜が突然いなくなり、数日間はろくにゴハンも食べられず元気がなかったのですが、時間の経過とともに少しずつ回復してきたので安心しています」
「蓮人とは愛桜の分まで一緒に長生きしたいと思っています。そして名前のとおり、愛の桜を咲かせてくれ愛桜には、感謝の気持ちでいっぱいです。わが家に来てくれて、本当にありがとう。今改めて伝えたいです」
取材・文/長谷部サチ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2026年4月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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