先代犬の「富士丸」と犬との暮らしと別れを経験したライターの穴澤賢が、
数年を経て現在は「大吉」と「福助」(どちらもミックス)との暮らしで
感じた何気ないことを語ります。
前回、『
涼しさを求めて犬と八ヶ岳に行くなら 』と女神湖からゴンドラで上まで登ったところにある「御泉水自然園トレッキングコース」をオススメしたが、ほかにもまだある。有名スポットはあちこちで取り上げられているので、あまり知られていないところを紹介しておこうかと思う。
散歩にもちょうど良い涼スポット
例えば、蓼科大滝あたりは人が少なくて、散歩コースにちょうどいいし、川沿いなので涼しい。ここが面白いのは、無料駐車場から歩いてわずか10分ほどで、原生林のような景色になるところだ。なぜか曲がりくねった大木があったり、苔が生えていたり、さっきまで普通の山道だったのに、突然景色が変わる。
標高的には1300メートルほどで、全然高くないのだが(御泉水自然園は1830メートル)、日陰とマイナスイオンのせいか、日中でも犬と歩ける。しかも、駐車場から蓼科大滝まで30分〜1時間もあれば往復できるので手軽。逆に、それくらいのレベルなので、どこかのついでに寄るくらいのほうがいいかもしれない。
近くには蓼科湖があり、飲食店もある。インド料理の『メラ・ナタラジ』はテラス席犬OKだし、この前初めて行ってみたが、めちゃくちゃ美味しかった。ただ、蓼科湖周辺は結構混雑するので、お昼時を避けるなどしたほうがいいかもしれない。
涼を楽しむポイントは日陰
さらに、時間があれば『蓼科アミューズメント水族館』も犬OKだったりする。水族館で魚を見ても犬は喜ばないが、ここがいいのは、プリントシール機で犬と一緒に撮れることだ。私は淡水魚に興味があるから見ていたが、妻はプリントシールに1番テンションが上がっていた。
前回行った、冬に撮影した写真
いずれにしても、八ヶ岳には夏でも日中犬と出歩けるスポットがいくつもある。きっと、この暑さでどこへも遊びに連れて行ってもらえず、それが暑さのせいだと理解してくれない犬たちから「最近つまんねオーラ」を出されて困っている飼い主は多いと思う。そんなときは、ぜひ八ヶ岳へ遊びに来ればいい。他にもたくさん避暑スポットはあるけれど、標高はもちろん、日陰が多いかどうかもちゃんと調べたほうがいい。いくら標高が高くても日陰が少ないと犬は辛いから、特に黒い毛色の犬は。その点に注意してね。
この前、蓼科湖に立ち寄ったとき、これまで見たことがないほど駐車場が混雑していて、東京、神奈川はもちろん、名古屋や大阪、兵庫県ナンバーの車がたくさんいて、犬連れも多かった。
たぶん、あまりの暑さに避難してきたんだと思う。みんな困っているんだろうなと思った。でも犬たちは何も悪くないんだよね。
プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から
「DeLoreans」 というブランドを立ち上げる。
ブログ「Another Days」
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大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。
福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。