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「さちこをかわいく撮って!」ドラマ「柴公園」ドロンズ石本さんインタビュー前編

 主人公は『いぬのきもち』の愛読者という、犬好きによる犬好きのための犬好きのドラマ「柴公園」。いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、ドラマ放映期間の特別連載をお届けしております。今回は、柴犬・さちこの飼い主「さちこパパ」役を演じるドロンズ石本さんのインタビューを前後編2回に渡ってお届けいたします。
 ドロンズ石本さんは、少年時代から犬を飼っていたのだそう。そんな石本さんに、作品や犬への思いを語っていただきました。

俳優より犬をみてほしいドラマ?!

撮影のときも仲良しぶりを発揮! ドロンズ石本さんと柴犬のさちこ
――石本さんから見て、ドラマ「柴公園」はどんな作品ですか?

石本 犬好きな人が見れば「わかる、わかる!」っていう場面が満載のドラマだと思います。とにかく人間よりも犬を見てほしいですね。普通の作品だったら、役者さんたちは、もっと自分を出そうとすると思うんですけど、あたるパパ役の渋川清彦さんも、じっちゃんパパ役の大西信満さんも、すべてを犬に託している感じがします。その雰囲気も面白いんです。
ドラマ7話のシーン。思いめぐらす幸子パパと柴犬のさちこ
(C)2019「柴公園」製作委員会
――“犬の方が目立つ”ことについて、役者として複雑な心境なのでは?

石本 それはまったくないです。むしろ、自分のパートナー犬がどれくらいかわいく映っているかが大事(笑)。かわいく映ってなかったら「もっとかわいく撮れなかったの?」って、僕らが真っ先に苦情をいれるんじゃないかな(笑)。渋川さん、大西さんとは、撮影の合間に「自分のトコの犬が一番かわいい」って3人で盛り上がっていました。

インタビュー中「さちこ愛」が止まらない石本さん

さちこは一流ホステス並みに愛され上手な犬


――ズバリ、さちこのチャームポイントは?

石本 しっかりもので愛され上手なところですね。本番が終わって監督からカットの声がかかると、僕やトレーナーさんのところに来ておやつをせがむんです。それが「仕事しましたよ。ご褒美ください!」みたいな感じで、ものすごく愛らしくて。
 関係者の方たちがお土産で持ってきてくださるおやつを少しだけあげると、大喜びで食べるんですね。それで、ますますいろんな人からモテていました。


――撮影現場での“さちこ人気”を、石本さんはどう見ていましたか?

石本 自分の飼い犬がかわいがられるのって、普通ならうれしいんですけど、正直なところだいぶ嫉妬しちゃいましたね。渋川さんがさちこをかわいがっているのを見て、ヤキモチを焼いてしまっている自分がいました。本当に、人間への寄り添い方が上手いんですよ、さちこは。完全に愛されキャラで、銀座でクラブ勤めしていたら、確実にナンバーワンになるんじゃないかな(笑)。


――石本さんがさちこにベタ惚れだということがよく分かりました(笑)。

石本 でも、甘やかすだけではなく、渋川さん、大西さんよりも、厳しく接していたと思います。実家の犬も僕がしつけ担当でしたし、昔「雷波少年」という番組のロケ企画でロバのロシナンテをしつけたのも僕でした(笑)。そういう性分なんでしょうね。さちこは、僕の“待て”と“来い”に完璧に反応してくれました。しっかりと関係を作っておくことで、撮影もスムーズに進むんですよ。

(後編へ続く)
<プロフィール>
ドロンズ石本(どろんず・いしもと)/1973年生まれ。お笑いコンビ『ドロンズ』を経て、現在はドラマや舞台などの俳優業でも活躍中。昨年はドラマ『この世界の片隅に』(TBS系)で主人公の父親役を好演し、話題を呼んだ

ドロンズ石本

撮影/キム・アルム
文/澤井 一

柴公園 公式HP

古い街に突如建ったタワマンに越してきた新参者にして「柴の飼い主」であることが共通点のおっさん3人。お互いの名前も知らない3人がダラダラと繰り広げるおしゃべりを中心に繰り広げられる新感覚のドラマ。連続ドラマに続き、6月14日には映画公開も決定。ドラマは2019年1月よりテレビ神奈川、TOKYO MX、テレ玉、チバテレほか全国12局以上で放送中。
(C)2019「柴公園」製作委員会 

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