犬が好き
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「さちこをかわいく撮って!」ドラマ「柴公園」ドロンズ石本さんインタビュー前編
ドロンズ石本さんは、少年時代から犬を飼っていたのだそう。そんな石本さんに、作品や犬への思いを語っていただきました。
俳優より犬をみてほしいドラマ?!
石本 犬好きな人が見れば「わかる、わかる!」っていう場面が満載のドラマだと思います。とにかく人間よりも犬を見てほしいですね。普通の作品だったら、役者さんたちは、もっと自分を出そうとすると思うんですけど、あたるパパ役の渋川清彦さんも、じっちゃんパパ役の大西信満さんも、すべてを犬に託している感じがします。その雰囲気も面白いんです。
石本 それはまったくないです。むしろ、自分のパートナー犬がどれくらいかわいく映っているかが大事(笑)。かわいく映ってなかったら「もっとかわいく撮れなかったの?」って、僕らが真っ先に苦情をいれるんじゃないかな(笑)。渋川さん、大西さんとは、撮影の合間に「自分のトコの犬が一番かわいい」って3人で盛り上がっていました。
さちこは一流ホステス並みに愛され上手な犬
――ズバリ、さちこのチャームポイントは?
石本 しっかりもので愛され上手なところですね。本番が終わって監督からカットの声がかかると、僕やトレーナーさんのところに来ておやつをせがむんです。それが「仕事しましたよ。ご褒美ください!」みたいな感じで、ものすごく愛らしくて。
関係者の方たちがお土産で持ってきてくださるおやつを少しだけあげると、大喜びで食べるんですね。それで、ますますいろんな人からモテていました。
――撮影現場での“さちこ人気”を、石本さんはどう見ていましたか?
石本 自分の飼い犬がかわいがられるのって、普通ならうれしいんですけど、正直なところだいぶ嫉妬しちゃいましたね。渋川さんがさちこをかわいがっているのを見て、ヤキモチを焼いてしまっている自分がいました。本当に、人間への寄り添い方が上手いんですよ、さちこは。完全に愛されキャラで、銀座でクラブ勤めしていたら、確実にナンバーワンになるんじゃないかな(笑)。
――石本さんがさちこにベタ惚れだということがよく分かりました(笑)。
石本 でも、甘やかすだけではなく、渋川さん、大西さんよりも、厳しく接していたと思います。実家の犬も僕がしつけ担当でしたし、昔「雷波少年」という番組のロケ企画でロバのロシナンテをしつけたのも僕でした(笑)。そういう性分なんでしょうね。さちこは、僕の“待て”と“来い”に完璧に反応してくれました。しっかりと関係を作っておくことで、撮影もスムーズに進むんですよ。
(後編へ続く)
ドロンズ石本(どろんず・いしもと)/1973年生まれ。お笑いコンビ『ドロンズ』を経て、現在はドラマや舞台などの俳優業でも活躍中。昨年はドラマ『この世界の片隅に』(TBS系)で主人公の父親役を好演し、話題を呼んだ
文/澤井 一
(C)2019「柴公園」製作委員会
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