犬が好き
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「今はさちこロスです」ドラマ「柴公園」ドロンズ石本さんインタビュー後編
犬は家族、でも犬は犬だと思っています。
石本 同じ目線になることと、ご褒美をちゃんとあげることですかね。僕自身、犬が何を欲しがっているのかに敏感なつもりです。その一方で、犬を人間扱いするような飼い方は、ちょっと違うかなって僕は思っています。
――ドラマ「柴公園」の2話で、あたるパパとじっちゃんパパが“犬を人間扱いするかどうか”でちょっぴり険悪になる展開がありましたね。
石本 あれは意見が分かれるところなのでしょうか。犬は家族の一員だと僕も思うんですけど、だからといって、過保護過ぎる感じが僕は違うと思っていて。人のような扱いを、他の人から強要されるようなことも苦手ですね……。
――石本さんの人生で、犬から学んだことはありますか?
石本 恩返しの大切さを学びました。実家で飼っていた2代目の犬が去年亡くなったんですけど、そいつが本当にすごくて……。散歩しているときに、一緒に歩いていた僕の親父が倒れた時に、その場で助けが来るまで吠え続けていたって言うんです。親父が死んだ後も、2週間ほど仏壇の前から動かなかったんですね。それを見て、自分が恩を感じている相手にどういう姿勢をしめすべきか、見習わないといけないなって思いました。
撮影もないのに会いにいくほど「さちこロス」
石本 さちこは、実家で初めて飼ったドルって名前の柴の雑種にそっくりなんですね。ドラマを見たうちの母親が、さちこを「ドル」って呼んでいるので(笑)、実家方面で何か動きがあるかもしれません。
そして僕も、去年のクリスマス・イブに、撮影もないのに高級おやつをプレゼントすべく、さちこに会いにいっちゃったほどでして(笑)。できることなら、さちこを飼いたいんですけどねぇ。撮影が終わったいまは、とにかく“さちこロス”です。
――視聴者は、ドラマの続編となる劇場版「柴公園」(6月公開)でもさちこたちに会うことができます。ぜひそちらの見どころも教えてください。
石本 柴犬を通じて、ほどよい距離感を保っていた飼い主3人の関係が、劇場版では半歩ほど進みます。その結果、思わぬ展開が……、といったところでしょうか。人生の楽しさや、当たり前のことがどれだけ幸せかといったことを感じられる内容になっています。もちろん、さちこたちも、いい表情を見せてくれますよ。さちこがかわいく映ってなかったら、僕が監督に苦情を入れます(笑)。
ドロンズ石本(どろんず・いしもと)/1973年生まれ。お笑いコンビ『ドロンズ』を経て、現在はドラマや舞台などの俳優業でも活躍中。昨年はドラマ『この世界の片隅に』(TBS系)で主人公の父親役を好演し、話題を呼んだ
文/澤井 一
(C)2019「柴公園」製作委員会
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