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「今はさちこロスです」ドラマ「柴公園」ドロンズ石本さんインタビュー後編

 主人公は『いぬのきもち』の愛読者という、犬好きによる犬好きのための犬好きのドラマ「柴公園」。いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、ドラマ放映期間の特別連載をお届けしております! 今回は、柴犬・さちこの飼い主「さちこパパ」役を演じるドロンズ石本さん、少年時代から犬を飼っていたそう。前後半に渡るインタビュー、今回は後編です。

犬は家族、でも犬は犬だと思っています。

柴犬のさちこになつかれてデレデレが止まらないドロンズ石本さん
――前回は、石本さんがご実家で犬の“しつけ担当”だったとお伺いしました。人間と犬の関係性で、どんなことを大事にされていますか。

石本 同じ目線になることと、ご褒美をちゃんとあげることですかね。僕自身、犬が何を欲しがっているのかに敏感なつもりです。その一方で、犬を人間扱いするような飼い方は、ちょっと違うかなって僕は思っています。
ドロンズ石本さんと柴犬の幸子
ドラマ2話より。レインコートを着せてもらって嬉しそう?な柴犬のさちこ
(C)2019「柴公園」製作委員会

――ドラマ「柴公園」の2話で、あたるパパとじっちゃんパパが“犬を人間扱いするかどうか”でちょっぴり険悪になる展開がありましたね。

石本 あれは意見が分かれるところなのでしょうか。犬は家族の一員だと僕も思うんですけど、だからといって、過保護過ぎる感じが僕は違うと思っていて。人のような扱いを、他の人から強要されるようなことも苦手ですね……。

――石本さんの人生で、犬から学んだことはありますか?

石本 恩返しの大切さを学びました。実家で飼っていた2代目の犬が去年亡くなったんですけど、そいつが本当にすごくて……。散歩しているときに、一緒に歩いていた僕の親父が倒れた時に、その場で助けが来るまで吠え続けていたって言うんです。親父が死んだ後も、2週間ほど仏壇の前から動かなかったんですね。それを見て、自分が恩を感じている相手にどういう姿勢をしめすべきか、見習わないといけないなって思いました。

撮影もないのに会いにいくほど「さちこロス」

できればさちこを飼いたい…と語る石本さん。「さちこロス」だそう
――撮影現場でのさちことの触れ合いを通じて、また犬と暮らしたくなったのでは?

石本 さちこは、実家で初めて飼ったドルって名前の柴の雑種にそっくりなんですね。ドラマを見たうちの母親が、さちこを「ドル」って呼んでいるので(笑)、実家方面で何か動きがあるかもしれません。
 そして僕も、去年のクリスマス・イブに、撮影もないのに高級おやつをプレゼントすべく、さちこに会いにいっちゃったほどでして(笑)。できることなら、さちこを飼いたいんですけどねぇ。撮影が終わったいまは、とにかく“さちこロス”です。


――視聴者は、ドラマの続編となる劇場版「柴公園」(6月公開)でもさちこたちに会うことができます。ぜひそちらの見どころも教えてください。

石本 柴犬を通じて、ほどよい距離感を保っていた飼い主3人の関係が、劇場版では半歩ほど進みます。その結果、思わぬ展開が……、といったところでしょうか。人生の楽しさや、当たり前のことがどれだけ幸せかといったことを感じられる内容になっています。もちろん、さちこたちも、いい表情を見せてくれますよ。さちこがかわいく映ってなかったら、僕が監督に苦情を入れます(笑)。
本当の飼い主さんのように様になっています!
<プロフィール>
ドロンズ石本(どろんず・いしもと)/1973年生まれ。お笑いコンビ『ドロンズ』を経て、現在はドラマや舞台などの俳優業でも活躍中。昨年はドラマ『この世界の片隅に』(TBS系)で主人公の父親役を好演し、話題を呼んだ

ドロンズ石本
撮影/キム・アルム
文/澤井 一

柴公園 公式HP

古い街に突如建ったタワマンに越してきた新参者にして「柴の飼い主」であることが共通点のおっさん3人。お互いの名前も知らない3人がダラダラと繰り広げるおしゃべりを中心に繰り広げられる新感覚のドラマ。連続ドラマに続き、6月14日には映画公開も決定。ドラマは2019年1月よりテレビ神奈川、TOKYO MX、テレ玉、チバテレほか全国12局以上で放送中。
(C)2019「柴公園」製作委員会 

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