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ペットロスから「また飼いたい」へ|吉田山田の期間限定連載「チャーリーとぼく」

犬と暮らす人・暮らした人なら誰でも感情を揺さぶられると、今話題の曲「赤い首輪」。二人組アーティスト・吉田山田のこの曲は、吉田結威さんの愛犬・チャーリーへの想いが歌われています。「いぬのきもちWEB MAGAZINE」では、期間限定で特別に、吉田さんに寄せていただいたエッセイをお届けしています。

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犬を飼うことを反対していた母

吉田山田 吉田さんと愛犬
↑愛犬チャーリーと吉田さん
 「吉田山田」というお笑い芸人さんのような名前で音楽活動しています、吉田山田のギターとヴォーカルを担当している吉田です。こうして「いぬのきもち」の連載をやらせていただいてもう第八回となりましたが、僕の母も毎回楽しみにして読んでくれているようです。(父も隠れて読んでくれているかもしれませんが)

 先日、日頃の感謝を込めて、初めて相方の山田とそれぞれの母親を連れて、4人で食事に出かけました。最初こそなんだか照れ臭くて緊張しましたが、極上の焼肉を食べ進めるのと共に段々と打ち解け会話も弾み、最終的には心和むとてもいい会になりました。
 
 どれだけ歳を重ねても、母親はどこまでいってもやっぱり母親で、未だに学生時代と同じようなことを注意されます。半分は「もう大人なんだけどなぁ」と。もう半分は「さすが…確かに」と思いながら聞いていました。楽しそうにお肉を食べながら、ワインを飲んでいる母を見て(母達2人でワイン1本空けてましたよ!)、ぼんやり昔のことを思い浮かべていました。

 僕が学生時代の頃のこと。子どもの頃のこと。僕が生まれる前の母のこと。

 以前の連載でも少し書きましたが、母は最初、犬を飼うことに反対していました。

母が「また犬と暮らしたい」と思えてよかった

「赤い首輪」MV
YOUTUBE
 その大きな理由は、僕が生まれるずっと前に飼っていた犬とのお別れの辛さからくるものでした。子どもながらに「それを言われたら何も言えないな」と思っていましたが、何か心の中に引っかかるものがありました。

 それから時は経ち、ある日突然母が小さなチャーリーを連れて帰って来た日、「これからこの子と一緒に暮らせる」という喜びとは別に、「アァ、良かったな」と母に対して思ったことを覚えています。
 
 「赤い首輪」という曲は誰かへのメッセージではなく、自分の心の内を唄った歌です。でも唯一メッセージがあるとすれば、「また飼いたい」と思ってもらえたらこんなに嬉しいことはありません。
 
 そんな、吉田家の過去と今と繋げてくれたのも、チャーリーに出会えたおかげかなと思います。(いつか父親孝行もしないとな…)
文/吉田結威(吉田山田)
吉田山田「桜咲け」ジャケット写真
吉田山田 13thシングル「桜咲け」吉田山田盤
吉田山田オフィシャルHP

吉田山田 プロフィール

吉田結威(Gu/Vo)と、山田義孝からなる二人組アーチスト。2009年10月に「ガムシャランナー」でメジャーデビュー。2013年12月に放送を開始したNHKみんなのうた「日々」が「泣ける歌」として話題になり、5度の再放送を経てロングセールス記録。YouTubeの再生回数は1200万回を超えた。全国の重ねてきたライブ活動によりファンの熱い支持を得ている。2018年10月31日に、6枚目のフルアルバム「欲望」をリリース。来年のデビュー10周年に向けて活動中。

 3月2日から、自身2度目となる47都道府県を巡る弾き語りツアー「吉田山田47都道府県ツアー〜二人またまた旅2019〜」を開催。今回は、これまでリリースしてきた6作それぞれのアルバムをブロックごとに網羅するそう!(もちろんアルバム以外の曲も。) 

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