犬が好き
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柴犬ももの家に、黒猫がやってきた!初対面の瞬間…|連載「柴犬ももと猫たち」vol.7
今日もたくさん遊ぶんだ!
怖がりでパパにくっついてばかりだった子犬は、ようやくこの世界での生き方にも慣れて、立派な冒険家へと成長していました。
毎日のお散歩はもちろん、家の中でもボール遊びや追いかけっこでおもいっきり遊んで、疲れたらコテンと寝る。
起きたらおいしいご飯をモリモリ食べて、また遊びに出かける。
そんな小学生の夏休みのような毎日を過ごしていました。
でも猫には嫌われちゃうの・・・
うちの周りは山も川も田んぼもあるような田舎なので、野生動物に遭遇することも珍しくありません。
特に猫に出くわすことが多く、そのたびに、ももは大喜びでお近づきになろうとするのですが、ことごとく威嚇され、逃げられ、嫌われてしまいます。
それもそのはず。猫ちゃんたちの身になってみれば、鼻息荒くよだれを垂らさんばかりに興奮して近づいてくる犬なんて、危険以外の何者でもないのですから当然といえば当然の反応なのでした。
そんなももの新しい家族は、、、猫⁉
その日ももは、大好きなパパとたっぷりお散歩を楽しんで意気揚々と帰ってきました。
「ただいまー!」といつものようにお家へ入ると、、、
ん!?何か変。
このにおいは、、、
もしかして、、、
もしかして、、、
まずはももの抜群の嗅覚が、「何かいる」ということを瞬時に嗅ぎ当てました。
そして狂ったように必死でその「何か」を探し始めましたが、慌てすぎてなかなかケージの中の「天」に気づきません。
すると、しびれを切らしたかのようにケージの中から声がしました。
「ニャーン(ここだよ)」
猫ちゃんだー!
ご自慢のくるりんしっぽもせわしなく揺れる。
右へ左へビシバシビシバシ。
甲高く鳴き続けるももの声はまるで「かわいい!小さい!かわいい!小さい!」と歓声をあげているようでした。
小さな大物、天
母猫や兄弟猫達の愛情をたっぷり受けていたのでしょうか、疑うことも恐れることも知らず、目の前で大騒ぎしているももに顔を近づけて匂いを嗅ごうとしたり、ケージから出てルンルンとお家の散策を始めました。
しまいには、今にもかぶりつきそうな勢いのももの目の前で、小さな足を器用に上げて毛づくろいを始める大物っぷり。
これが、ももと天の初めて会った日の出来事でした。
ももと天が出会った日
ももと天空 プロフィール
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