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犬が気持ちよさそうにする「ひなたぼっこ」メリットや注意点は?
晴れた日にふと窓際を見ると、犬がひなたぼっこしている風景を目にすることはありませんか? 犬は、ひなたぼっこが好きなのでしょうか? ひなたぼっこのメリットや、気をつけたいことについて「いぬのきもち獣医師相談室」の先生に聞きました。
犬が「ひなたぼっこ」をする理由
犬がひなたぼっこをするのには、いくつかの理由が考えられます。
気持ちがいいから
やはり、「気持ちがいい」と思ってひなたぼっこをするようです。温かい場所で、機嫌のよい表情をしているときなどは、気持ちがいいと思っているかもしれません。
温まりたいから
寒い季節であれば、部屋の温度が低いときなどに窓際で日向ぼっこをすることで、暖をとっていることも考えられます。
外に気になるものがあるから
窓際は外が見えるので、好奇心が刺激されているのかもしれません。道路を走る車や、家の前を通る人、動物など、さまざまなものが見えるので、興味を惹きつけられやすいようです。
日向ぼっこの好き嫌いに犬種などは関係なく、太陽の光が届き、安心してのんびり過ごせる環境が整っていれば、どんな犬でもひなたぼっこを好きになる可能性があります。
ひなたぼっこのメリットは?
ひなたぼっこには、犬にとってもメリットがあります。
幸せホルモンの「セロトニン」が分泌される
陽の光を浴びると、セロトニンという物質が分泌されます。犬の精神状態を保つのに重要なホルモンだと考えられており、体内時計の改善や、精神的な落ち着きなどを得ることができます。
成長ホルモンが分泌される
ひなたぼっこには成長ホルモンの分泌を促す効果も。体の成長はもちろん、肌や体内の調子を整える効果があると考えられています。
紫外線のメリットを享受できる
犬が紫外線によって体内でビタミンDを作る量はわずかですが、ビタミンDを体内で維持するためには、食事からの摂取だけではなく、陽の光を浴びることも大切でしょう。
ひなたぼっこをさせるときに気をつけたいこと
メリットのあるひなたぼっこですが、適度に行うことが大切。
強い日差しを過剰に長時間浴び続けることで、紫外線が関与する皮膚炎の「日光過敏症」になるおそれがあり、鼻先や鼻のまわりに赤みや脱毛などをおこすことがあります。
なお、熱中症や脱水症状が心配ですが、犬が自由に移動できる環境であればあまり心配はいりません。なぜなら、犬は暑さ寒さを感じたら、快適な場所に自分で移動できるからです。
ただし、動きの鈍くなっている老犬や、ケージの中で動く範囲が限られている犬は、飼い主さんが日差しの強さや温度、時間に注意して、適宜移動させてあげてくださいね。
注意が必要な点もありますが、メリットもたくさんあるひなたぼっこ。
ひなたぼっこのメリットが最大限活かされるよう、ぜひ環境を見直してあげてください。
これからも、愛犬が気持ちよさそうにひなたぼっこしている姿を見たいものですね。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/みづかめ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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