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犬の多頭飼いで一緒に散歩…安全なの? 起こりがちな「リードトラブル」

犬の多頭飼いをしていると、飼い犬みんなで一緒にお散歩することもあるかと思います。多頭飼いの飼い主さんから聞く話で多いのが、「リードが絡まってしまう」というもの。ありがちなトラブルですが、安全面について気になりますよね。

この記事では、犬の多頭飼いの散歩で起こりがちなリードトラブルについて、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

複数頭の犬を一緒に散歩させることで起こりうるトラブル

お散歩するウェルシュ・コーギー・ペンブローク
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ーー犬の多頭飼いでは、飼い犬みんな一緒にお散歩に行く人もいますよね。そのときに、犬同士のリードが絡まってしまう…という話をよく聞きます。散歩時にリードが絡まる危険性について教えてください。

いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「犬同士のリードが絡むと、リードの動きが制限されるために愛犬が歩きづらくなります。そして絡んだリードが飼い主さんの足元にきて、転ぶことが最も危険で心配です。飼い主さんが転ぶと愛犬も巻き込まれる可能性があるので、十分に注意が必要です」

ーー人通り、車通りの多いところなどで転倒してしまったらと考えると、とても恐ろしいですね。

犬の多頭飼いで安全に散歩するためのポイント

お散歩する犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ーー犬の多頭飼いで安全に散歩するためのポイントはなんでしょうか?

獣医師:
「犬の大きさにもよりますが、飼い主さんひとりであれば安全に散歩できるのは2頭までではないでしょうか。2頭であればリードが絡んでもすぐに解消できるかと思います。

2頭以上となると、愛犬たちを車などの危険から守り、誤食がないように注意し、排便・排尿による健康状態の確認をすることなども含めると、目が行き届かないと思います」

ーーとっさの出来事に対応するときにも、頭数が多いのは大変ですよね。

獣医師:
「そうですね。愛犬が倒れたときやケガをしたとき、見知らぬ犬に飛びかかられたなどで急に抱き上げたりが必要なときは、多くの犬を連れていると対応ができなくなる恐れがあります。

複数同時に散歩することで、飼い主さん自身の足回りも歩きづらく、転んでしまうこともあり危険でしょう」

大きさの異なる犬同士の散歩は危険なことも

お散歩する秋田犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ーー小型犬、大型犬など、大きさの異なる犬を同時に散歩させている飼い主さんを見かけることがありますが、安全性についていかがでしょうか?

獣医師:
「大きさの異なる犬同士の散歩もおすすめできません。小型犬と大型犬ではリードの長さも違いますし、歩幅や散歩に必要な時間もまったく違います。途中から小型犬を抱いている方もよく見られますが、手がふさがってしまうことで愛犬たちを守るための危険回避行動ができなくなることもあります」

ーー小型犬と大型犬だと引っ張る力の強さも大きく違うので、コントロールもしづらそうですね。

獣医師:
「できれば同じ体格の2頭を散歩するほうが安全に散歩できると思います。複数飼育している方で、2頭ずつのグループに分けて散歩している方もいます。

もし複数での散歩をする事情があるのであれば、愛犬たちのリードをコントロールできるか、いざというときに愛犬たちを守れるか、安全に散歩ができるかを考えてみてほしいと思います」


(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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