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犬に最適な湿度・温度は? 高すぎたり低すぎたりすることのリスクを解説

寒い冬の時期でも、愛犬には快適に過ごしてほしいですよね。犬にとって理想だといえる湿度・温度とはどれくらいなのか、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。

湿度・温度が高すぎたり低すぎたりすると、犬にも影響があるようです。

犬にとって理想的な湿度・温度

見つめるチワワ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ーー冬の時期は乾燥が気になりますよね。犬にとって理想的な湿度・温度はどれくらいですか?

いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
湿度は50%程度、室温は22℃〜25℃程度が理想です。ただ、犬種や個々の体質で適した温度は違います。たとえば、高齢犬、幼犬、毛が短い・少ない・薄い、痩せている、寒がりなどの特徴があるのであれば、それに合わせて温度を高めにしてあげてもいいでしょう」

ーー犬が寒がっている、暑がっているというのは、どのようなしぐさや行動で判断すればいいですか?

獣医師:
「もしも震えているようであれば寒すぎですので、室温を上げたり床を温められるようにしましょう。一方で、口を大きく開いて、浅く速く呼吸をするパンティングをしていたら、暑いサインです。室温を下げてあげましょう」

部屋の湿度が高すぎる・低すぎることによる犬への影響

見つめるトイ・プードル
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ーー部屋の湿度が高すぎると、犬にどのような影響が出ますか?

獣医師:
「冬場に湿度が高すぎることはあまりないと思いますが、梅雨の湿気と冷えは犬の消化器に影響しやすく、お腹をこわしやすいです。夏の湿気は気温とあいまって呼吸器に負担がかかり、息苦しさを感じます」

ーーでは、湿度が低すぎる場合の犬への影響はどうでしょうか?

獣医師:
「湿度が低すぎると乾燥して、皮膚や喉がカサカサしがちです。皮膚は痒みが出やすく、喉は咳が出やすくなります。持病があるコの場合はより強く影響を受け、悪化します。部屋が乾燥するとほこりっぽくなるので、くしゃみをするコも多くいます。

冬場は湿度が下がりすぎないように気をつけてあげましょう」

部屋の温度が高すぎる・低すぎることによる犬への影響

見つめるパグ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ーー部屋の温度が高すぎる・低すぎることの犬への影響はどうですか?

獣医師:
「室温が高すぎたら犬ものぼせますし、熱中症になる恐れがあります。一方で、室温が低すぎると低体温症になる恐れがあるので、どちらの場合も命が危ないです」

ーー湿度は50%程度、室温は22℃〜25℃程度を目安に、飼い主さんがしっかり管理してあげたいですね。

犬のいる家で暖房器具を使用する際の注意点

見つめるヨークシャー・テリア
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ーー犬のいる家で暖房器具を扱う際の注意点はなんですか?

獣医師:
「空気の冷たさだけに目を向けるのではなく、床自体が冷たくならないようにも配慮してあげたいですね。

暖房器具を使う際の注意点としては、犬がストーブに近寄りすぎないように柵をつけてあげると、知らぬ間に起こる低温やけどを予防できます。また、電化製品のコードで遊ぶ傾向があるコは、暖房器具のコードをイタズラする可能性があります。トラブルにならないよう、事前にカバーをしましょう」

ーー飼い主さんが不在のときの暖房器具の扱いについては、どんな工夫ができるでしょうか?

獣医師:
「留守番時に暖房が止まって寒すぎる状態にならないように、その日の気温や天候などを確認した上で設定しましょう。

また、停電などの突然の状態でも飼い主さんが管理できるように、遠隔で操作できるタイプのものはより安心だと思います」

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/柴田おまめ
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