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他人の犬を勝手に触るのはマナーとしてアウト! 起こりうるトラブルを獣医師が解説
この記事では、見ず知らずの犬を勝手に触るのがいけない理由について、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
見ず知らずの犬を勝手に触ってはいけない理由
「犬の心身の影響については、見知らぬ人から触られる怖さでしょう。想像してみてください。ご自身が突然見知らぬ人が近づいてきて触られたら、どうでしょうか? 怖くありませんか?
犬は飼い主さんにとって大切な家族です。たとえ触りたくて近づいてきた人であっても、『危害が加えられるかもしれない』と不安に感じる飼い主さんの気持ちにも配慮しましょう。
また、自ら犬に手を出して噛まれた場合、飼い主さんとの間でトラブルに発展します。飼い主さんや犬にとっても、噛まれた人にとっても、気分のいい出来事ではありません」
「そうですね。トラブルの一番の懸念は、その犬に触ろうとして噛まれる可能性です。人に慣れていて触られることが好きな犬かもしれませんし、知らない人には噛んだり唸る犬かもしれません。見ず知らずの犬では、どのような性格のコかもわからないですよね。
必ずしも触られて喜ぶ犬ばかりではありません。恐怖心や自分を守る行動から噛む犬もいることを理解しましょう」
ほかの犬を見て「触りたい」と思ったときに、配慮したいこと
「大人でも子どもでも、他人のかわいい犬に触りたいこともありますよね。そのときは必ず、飼い主さんに『触ってもいいですか?』と聞きましょう。
飼い主さんが許可してくれたら、親御さんと一緒にお子さんも触らせてもらえばいいのです。他人に触られることが好きな犬もいますから、犬にとってもいい機会です」
「他人に触らせても問題のない愛犬であれば、『触りますか?』『よかったら触っても大丈夫ですよ』などと、相手に声をかけてあげてもいいと思います。
ただ、犬によっては、『大人は平気でも子どもは苦手』というコもいます。子どもは犬にとって予想外の動きをするので怖がるようです。必ず飼い主さんと親御さんが一緒に、犬の動きに注意しながらお子さんに触らせてあげましょう」
「触らないでね」という飼い主の言葉は、愛犬と相手を守る言葉
「愛犬がいいコで触られることが問題ない性格でも、飼い主さんがあえて他人に触らせないこともあります。大きな犬になるほど、もし相手にケガをさせることがあっては大変なことになるからです。
そのときは、他人を見かけたらあえて遠回りをしたり、離れたりしますので、『犬を触られたくないんだな』と察してほしいと思います。
あえて『触らないでね』とおっしゃる飼い主さんもいますが、愛犬も相手もどちらも守る言葉ですので、理解してあげてくださいね」
新型コロナの感染が続く今、とくに配慮したいことは
「新型コロナの流行があってもなくても、他人の犬に勝手に触ることはマナー違反だと認識しましょう。そして、新型コロナの感染が続く今、顔見知りの犬であっても触ることは控えたほうがいいかもしれませんね。
たとえば、お散歩仲間の犬に会って今までは自然と触っていたとしても、再度飼い主さんに確認をする気づかいを見せたほうが、お互いに安心だと思います」
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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