「この家にやってきてよかったと思ってくれていたら嬉しい」——愛犬や愛猫にこのような気持ちを抱いている人は、きっと多いのではないでしょうか。
今回紹介するのは、Instagramユーザー
@onienna_shibainu_4catsさんの愛犬・柴犬のミクちゃん(♀・7才)。ミクちゃんには元繁殖犬だった過去があります。
現在、穏やかな日々を過ごしているミクちゃんとの出会いや今の暮らしについて、飼い主さんにお話を聞いてみました。
たまたま行った保護犬カフェで、ミクちゃんと出会った
飼い主さんの家にやってきてすぐ、緊張気味のミクちゃん
@onienna_shibainu_4cats
約4年前、娘さんが柴犬好きということもあり、偶然訪れた保護犬カフェで柴犬の子犬を探していた飼い主さんご家族。しかし、そこにいた柴犬の子犬は、すでに新しい飼い主さんが決まっていたのだとか。
諦めて帰ろうとしていたところ、店員さんがご家族のもとに3才になったばかりのミクちゃんを奥の部屋から連れてきたのだそうです。
ミクちゃんは繁殖引退犬で、そのときは保護されてまだ3日程だったのだそう。飼い主さんは、ミクちゃんと出会ったときのことを、このように振り返ります。
飼い主さん:
「店員さんに抱っこされたミクは緊張気味で、下におろしてもらっても固まっていました。ミクを見た娘と主人は、もう一目惚れしていて。ウチにはすでに4匹の保護猫たちがいるのですが、ミクはまるで大きい猫みたいに大人しく、私もすぐにミクに惹き込まれていきました」
こうしてご家族は、ミクちゃんを家に迎えることに。そしてここから、ミクちゃんの第2の犬生がスタートしたのでした。
怖がりなミクちゃんに徐々に変化が
保護犬カフェから引き取るときの健康診断で、心雑音があることがわかったミクちゃん。神経質で怖がりなところがあり、ちょっとした物音にびっくりしてしまうことも。そのときにミクちゃんの心臓の音を聞いてみると、バクバク音がすごかったのだそうです。
家にやってきた初日、ミクちゃんはとても緊張した様子で、しばらく固まっていたそう。新しい環境で心臓がバクバクしてしまうのではないかと不安があったものの、ミクちゃんはお腹が空いていたのかフードをペロリと完食。その姿を見て、ご家族はほっとしたそうです。
初日の夜は家族みんなで、ミクちゃんのいるリビングで眠ることに。その甲斐もあってか、ミクちゃんの緊張は少し解けたようで、朝方には「ケージから出して〜!」と飛び跳ねる姿を見せたのだそうです。
飼い主さん:
「ケージから出してあげると、ミクはケージの周りをクンクンしていました。今までの3年間、ミクがどういう生活をしていたかはわかりませんが、お散歩などしてもらえずに狭いところに閉じ込められていたのかもしれません。足は弱々しく、フローリングとカーペットの段差も上れないくらい怖がりでした」
とても怖がりなミクちゃんですが、少しずつ飼い主さんの家での生活に慣れていきます。家に来て数日経つと、猫たちにシャーシャー言われながらも、家の中でマイペースに自由に過ごせるようになりました。
ほかにも、このような嬉しい出来事があったのだそう。
飼い主さん:
「最初はワンともキュンとも言わず、『声帯を切られているのでは…?』と心配しましたが、家に来て2週間経った頃に初めて小さな声を出したんです。そのときに褒めすぎちゃって、今では大声でワンワン言ってます(笑)」
飼い主さん:
「お散歩も、ミクにとって初めてのことでした。最初はお散歩らしいお散歩はできませんでしたが、半年くらいでやっとまともにお散歩ができるように。ミクは、ほかのワンちゃんが勢いよく寄ってくるとガウガウしちゃうのですが、それでも仲良くしてくれるお友達がたくさんできました」
今では一緒におやつを食べるお友達ワンコもいるようで、ミクちゃんは毎日のお散歩が楽しみなようです。
飼い主さんご家族のもとで、ミクちゃんは感情を表に出せるように
飼い主さんご家族の愛情をたくさん感じ、さまざまな経験をしているミクちゃん。迎えた頃よりも体力がついて、ご機嫌なときはこたつの周りを走り回ったり、低めの段差も上れるようになったのだとか。
また、ミクちゃんに「嬉しい変化」もあったようです。
飼い主さん:
「家族になったまだ初期の頃、ミクは感情をあまり出さないコでした。それがどんどん感情を出してくれるようになったんです。
初めは遊ぶことも知らなかったけれど、今では『おもちゃで遊ぼう』って誘ってきます。以前はビビリすぎて爪切りやトリミングもされるがままだったけれど、爪を隠したり、お風呂に連れて行かれたら『出してー!』って抵抗するようにもなりました」
お散歩で行きたくない方向だと全力で固まってしまうこともあるそうですが、飼い主さんはミクちゃんの嬉しい変化を感じるとともに、マイペースで頑固なところもミクちゃんの魅力だと感じているようです。
ミクちゃんが「この家に来てよかった」と思ってくれていたら幸せ
先住猫のシンバくん、トラくん、テトくん、茶々ちゃんたちとも、徐々に関係を築いていったミクちゃん。出会って4年目ですが、今は4匹の猫たちととてもいい関係性なのだそう。
飼い主さん:
「ミクは健康面での心配があるので、ドッグランに行ったりいろいろなところに出かけたりすることはほとんどありません。おいしいごはんを食べて、よく寝て、よく歩いて、猫ちゃんたちとも仲良く、のんびり過ごしてほしいなと思います。ミクが『この家に来てよかった〜』って思ってくれてたら、幸せですね」
素敵な家族と出会い、ミクちゃんは穏やかな日々を過ごすことができています。これからも、笑顔あふれる毎日を過ごしていってほしいですね♪
ミクちゃんたちの日常の様子は、飼い主さんの
Instagramや
YouTubeでもぜひご覧ください。