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愛犬たちの健康のために【穴澤賢の犬のはなし】

先代犬の「富士丸」と犬との暮らしと別れを経験したライターの穴澤賢が、
数年を経て現在は「大吉」と「福助」(どちらもミックス)との暮らしで
感じた何気ないことを語ります。

わが家では、2〜3カ月に1度は必ず動物病院で診てもらうようにしている。フィラリアやノミ・ダニ予防薬は春にワンシーズン分処方してもらえばいいのだが、何も異常がなくてもあえて定期的に病院に通い、その都度薬をもらっている。そして半年に一度は血液生化学検査をしてもらい、健康状態をチェックしている。

予防と早期発見のために

栄養状態、体重、歯の状態を継続して診てもらうことで、普段暮らしている中では気が付かないような異変があればいち早く発見できるかもしれないと思っているからだ。どれだけ注意していても突然死があることも知っているが(富士丸がそうだったから)、やっておいた方がいいと考えている。
早期発見できれば、対処法も増えることがある。後になって「もっとちゃんとチェックしておけばよかった」と後悔はしたくない。そのため信頼できる獣医さんを探し(私の場合は「横浜山手犬猫医療センター」の上田先生)、車で1時間かけて通っている。

目的地が動物病院だとがっかりする2頭

ちなみに、大吉は妙に学習能力が高く、曜日をある程度認識している。少なくとも人間が仕事なのか休日なのかは完全に分かっている。おそらく、リビングにいる時間がいつもより長い、なんとなくダラダラしているなど、些細な変化を鋭く観察しているのだろう。そこで出かける支度などをはじめると「もしかして、遊びに行く?」と目を輝かせる。出かけるなんて一切言っていないのに。福助はそんな大吉の態度を見て、期待が伝染する。
そして、2頭は車に飛び乗り、「どこ行くんだろう〜な〜」と嬉しそうに景色を眺めている。到着したのが病院だと、猛烈にガッカリした顔になる。福助は痛くもなんともない聴診器にうろたえまくる。もう何年もこんなことを続けているのに、目的地が病院なのかどうかは、未だに予測できないらしい。そこを学習しないのは、逆にありがたいけどね。



プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。

ブログ「Another Days」
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インスタグラム

大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。
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