犬が好き
UP DATE
放浪中に保護された犬→家族に迎えて「予想外の出来事」も! 幸せいっぱいな日々の様子を聞いた
いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、くるりちゃんとの出会いや今の暮らしについて、飼い主さんに2回に分けて(2020年9月/2021年4月に取材)お話を伺いました。
放浪していたところを保護された過去が
保護施設には子犬が何頭もいましたが、どのコもみんな可愛くてなかなか決められなかったそう。でも、くるりちゃんを見たときに飼い主さんご夫婦の気持ちが動いたのです。
「くるりはすでに生後11カ月で16kgもありました。大きかったくるりのそばを通ったとき、ぴょんぴょん跳ねて『ここだよ!』と笑顔で猛アピールしてきたんです。私たちが選びに来たはずなのに、逆に選ばれた気がして…なんだか嬉しくなり、『このコを家族に迎えてあげたい』と心から思いました」
くるりちゃんに選んでもらったと感じた飼い主さんご夫婦は、くるりちゃんを迎え入れることを決め、新たな生活をスタートさせたのでした。
穏やかで誰に対してもフレンドリー♪
誰に対してもフレンドリーで、ドッグランに行ったらその場にいるコたちを遊びに誘い、追いかけっこをして思いっきり走り回るのが大好きなのだそう♪ ちなみに、追いかける側ではなく、なぜか追われるほうが好きなのだとか(笑)
「ドッグラン初心者の頃は、くるりはほかのコに吠えられても、遊びに誘うという荒技を披露し、ヒヤヒヤすることもありました。でも経験を積み、今ではほかのコの感情表現を理解し、吠えられたらその場を離れて距離をとるようになりました。
普段の散歩でも犬を見かけると、とにかく挨拶をしに行くので、ほかの飼い主さんとの交流も深まり、おかげで私は近所に犬飼い友達がたくさんできました」
飼い主さんご夫婦のもとでさまざまなをことを経験し、くるりちゃんはいろんなことを学んでいったようですね。
お散歩中に「予想外の出来事」が!
飼い主さん:
「散歩中、くるりはいつもはリードを引っ張ることなく歩くのに、やたらと進みが遅いなーと思って振り返ってみたんです。 すると、酷い目やにで、鼻水ズルズルの小さな何かがくるりの後ろについてきていて…よく見ると、とても小さな子猫だったので驚きましたね」
子猫の体調を診てもらうためにすぐに動物病院につれていくと、生後1カ月半くらいで「猫風邪」だと診断されるも、幸いにも怪我などはなかったそう。
飼い主さん:
「ななを家に連れて帰りましたが、猫用ケージがなかったのでとりあえず大きな段ボールを用意して、ななをそっと入れました。 すると、ぴょんと飛び出て、くるりのもとに歩いて行くではないですか… 猫を飼ったことがなかったため、子猫がそんなにジャンプするとは知らず焦りました。
今から考えると、ななが家族になったのも私たちがななに選ばれたからのような気もするんですよね」
仲良しすぎる2匹は、まるで恋人のような関係性
そんな2匹はとっても仲良しで、いつもこんなふうにピタッと寄り添っているのだとか♪ くるりちゃんの足の間が、ななちゃんの特等席なようですね。
飼い主さん:
「ななからのラブコールがスゴくて、しょっちゅうくるりの顔を毛づくろいしています。くるりは、ワガママで可愛い彼女を受け入れている器の大きい彼氏…だと思います。ななに自分のごはんを食べられていても、眺めてなぜか順番待ちしている…なんてこともありますね(笑)」
犬と猫を同時になでるのが最大の幸せ!
飼い主さん:
「犬と猫、種族の違いを超えて2匹がくっついて窓の外を見ていたり、一緒に寝ている幸せそうな姿を見ることが私たちの幸せでもあります。 そしてそこに行き、犬と猫を同時になでるということが最大の幸せです! 」
【くるりちゃんたちのその後に迫る】前回の取材後、どのような日常を送っているのかを聞いた
2匹に嬉しい変化が♪
飼い主さん:
「くるりは散歩中、初めて会う犬には嬉しくて誰彼構わずハイテンションで挨拶していたのですが、最近では臆病だったり怖がりなコだとわかると、そっと近づくような気遣いができるようになりました」
飼い主さん:
「ななは、前よりずっと人に甘えるようになってきました。昼間はくるりと一緒にいることは変わらないのですが、夜はキャットタワーで寝ていたのが、最近では布団に入ってきて私の腕枕で寝ます。
眠るまでずっとゴロゴロ喉を鳴らして甘えてくるので、昼間の人に対するクールなときとの違いに二重人格かと思うほどです(笑)」
飼い主さん:
「ななに影響されたのか、じつはくるりも最近甘え上手になってきたので嬉しいです」
2匹の強い絆を感じる出来事が
飼い主さん:
「くるりがやたらと足をなめることがあって、病院に行ったらマラセチア皮膚炎と診断され、エリザベスカラー生活を10日間ほどすることがありました。くるりは気弱なところがあるので落ち込むかな…と思っていたのですが、2、3日でほぼ気にしなくなり、驚きの適応能力を見せてくれました。
ななもエリカラ姿のくるりを怖がるのでは…と心配したのですが、そんなことは微塵もなくて。寝ているくるりのエリカラに入り込んで一緒に寝ていて、これまた驚きました。 2匹の間には、何があっても揺るがない絆ができていたようです」
飼い主さん:
「そうですね。エリカラがとれた日にはいつも以上に寄り添い合って、犬猫カップルのイチャイチャっぷりを見せつけてくれました(笑)」
2匹はかけがえのない存在に
飼い主さん:
「くるりは我が子であり、良き友人であり、毎日一緒に散歩して運動を促してくれる最高のトレーナーでもあります。ななは我が子であり、お姫様であり、心に癒しを与えてくれる素晴らしいセラピストというところでしょうか。
くるりとななは、出会った日から毎日の何気ない出来事を、愉快でかけがえのない時間に変えてくれています」
取材・文/雨宮カイ
UP DATE