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もしかして「犬の認知症」かも? 認知症の初期に出やすい兆候とは?

犬によって出方は異なりますが、認知症になると特徴的な兆候がみられるようです。今回は犬の認知症の初期に出やすいといわれている兆候と、解決方法について獣医師の佐々木彩子先生に解説していただきました。
認知症は早期発見が大切なので、ぜひ参考にして早期発見に役立ててください。

飼い主さんの呼びかけやまわりの音に反応しなくなる

自宅でくつろぐラット・テリア
Nick Wiltgen/gettyimages
飼い主さんが帰宅したときや声をかけたとき、また玄関のチャイムなどに反応しないのは、まわりからの刺激に鈍くなっている可能性があります。
おもちゃを見せても遊ぼうとしなかったり、ほかの犬にあいさつをしなくなったりと、まわりへの興味がうすくなるのも初期にみられる兆候のひとつです。

反応がないからとそのままにしてしまうと、認知症が進行する可能性が高くなるため、声をかけたり、散歩に行ったりと適度に刺激を与えてあげましょう。
しかし、ほかの病気が原因の場合もあるため、工夫をしても愛犬の様子が変わらない場合は、動物病院を受診しましょう。

しっぽや頭が下がっている

散歩するゴールデン・レトリーバー
Bigandt_Photography/gettyimages
筋力が低下してしまうと、下半身が支えられず足腰が下がり、全身のバランスをとるために首が下がったような姿勢になることも。覇気がなくボーッとしていたり、足元がフラフラして、トボトボ歩いたりと、歩き方にも変化があらわれます。

足腰が弱り活動量が減ってしまうと認知症の進行につながります。筋肉量をキープできるよう、毎日散歩に行くようにしましょう。

眠っている時間が長い

横になる柴
Eric Kitayama/gettyimages
シニアになると睡眠時間が増える犬が多いため、これだけでの判断は難しいかもしれませんが、眠る時間が多く、活動量が低下してしまっている場合は、認知症の初期症状の可能性も。
ただ、昼間寝ていても夜もきちんと眠れているのであれば、あまり問題はありません。

昼間眠りすぎて夜起きてしまう場合は、日中散歩につれていくなどして生活リズムを整えてあげましょう。

できていたことができなくなる

悲しい顔のジャック・ラッセル・テリア
ulkas/gettyimages
認知症になると「マッテ」や「フセ」など、若いころは問題なくできていたことを忘れてしまうことがあります。しかし認知症に限らず、年をとると犬も頑固になり、面倒がってやらない場合も。
高齢になるとしつけをしないことも多くなるかと思いますが、あえてもう一度やってみましょう。聴力が衰えているとコマンドが聞き取れない可能性があるので、ハンドシグナルと組み合わせるといいかもしれません。

また、できていたことができなくなったり、五感が衰えたりすると、不安から抑揚のない単調な声で吠え続けることも。不安で抱っこしてほしいときや、トイレに行きたいときなど、吠える理由も、鳴き方もさまざまです。
鳴く原因がわからない場合や、わかっても鳴き止まないときはすぐに動物病院にて相談しましょう。
少しでもおかしいなと思う部分があったら、早めに動物病院を受診するようにしましょう。万が一愛犬が認知症になってしまっても、愛犬が飼い主さんのことを大好きな気持ちは変わりません。愛犬と過ごす時間を大切にしてくださいね。
お話を伺った先生/キュティア老犬クリニック院長 佐々木彩子先生
参考/「いぬのきもち」2021年9月号『若いうちから知っておいてほしい愛犬の認知症に気づくための11のヒント』
文/hare
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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