犬を疲れさせてしまう飼い主のNG行動　犬の『疲れたサイン』とは

『愛犬のために』と思って行う飼い主の行動が、愛犬を疲れさせすぎてしまう原因となってしまうこともあるそうです。では、どのようなことが犬の過剰な疲れにつながりやすいのでしょうか？

「犬を疲れさせてしまう飼い主のNG行動と犬の疲れのサイン」について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に話を聞きました。

犬が疲れるのは良いこと？悪いこと？

犬を疲れさせてしまう飼い主のNG行動と犬の『疲れたサイン』いぬのきもち — いぬのきもち投稿写真ギャラリー

ーー犬が疲れることは良いことだと言われることもあるかと思いますが、犬を体力的や精神的に過剰に疲れさせることは犬の体にどのような影響を与えますか？

原先生：
「犬にとって適度な運動や遊びによる心地よい疲れは、満足感や質の良い睡眠につながると考えられます。

しかし、体力を超えた過度な疲れや苦手なことによる精神的な疲れ（ストレス）が続くと、免疫力の低下を招いたり、不安から問題行動につながったりする可能性もあるため注意が必要です」

犬が疲れているときのサイン

ーー犬が疲れているときはどのようなしぐさや行動がみられますか？

原先生：
「犬は疲れていると、

息が荒い（パンティング）状態が続く

動きが鈍くなる

その場に座り込む

などの様子がみられることがあります。また、

頻繁にあくびをする

しきりに体をかく

目をそらす

といった行動も肉体的な疲れだけでなく『ちょっとストレスだな』『もう休みたいな』というサインであると考えられます」

犬を疲れさせてしまう飼い主のNG行動

ーー犬を過剰に疲れさせてしまう飼い主のNG行動にはどのようなことが挙げられますか？

原先生：
「愛犬の体力や年齢、その日の体調を考慮せずに長すぎる散歩や激しすぎる遊びを続けてしまうことなどが考えられます。

また、人混みや大きな音がする場所など、そのコが苦手とする環境に長時間連れて行くことも、精神的に大きく疲れさせてしまう原因になる可能性があります」

犬が疲れているときの対応

ーー愛犬が疲れているなと思ったときは、どのようなケアを心がけてあげるとよいですか？

原先生：
「まずはゆっくりと休ませてあげることが一番大切です。お気に入りのベッドやクレートなど、愛犬が安心してくつろぐことのできる静かな場所で、邪魔をせずに眠らせてあげてください」

愛犬の体調や様子をみながら予定を立てたり、愛犬を疲れさせすぎないことを心がけたいですね」

（監修：いぬのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生）
取材・文／maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください