ペットフードは発売開始当初米穀店で販売されていたり、ペットフードを試食する会社があったり、ちょっと変わったフードが販売されていたりと、あまり知られていないペットフード業界のおもしろエピソードをご紹介します!
国産初のペットフードは米穀店で販売されていた!
1960年に国産初のペットフード「ビタワン」が登場した頃、ペットフードはまだ一般的ではなく、ペット専門店やブリーダー、動物病院など限られたところでしか販売されていませんでした。そこで営業担当者が、重い袋でも宅配してもらえる米穀店に着目。そのため、米穀店でペットフードが販売されていました。当時、ペットフードを扱う米穀店には店先にペットフードの看板をかかげていたところも。
その後販売ルートが拡大され、スーパーなどでも販売されるようになり、フードが入手しやすくなりました。
日本初の犬用カップケーキミックスは時代が早すぎた!?
2005年に日清ペットフードから日本初の犬用カップケーキミックスが発売されました。これはケーキミックスと牛乳を混ぜてカップに入れ、電子レンジで加熱すると愛犬用のカップケーキが手軽にできるというもの。今でこそ愛犬にケーキを作る飼い主さんは多くなりましたが、当時は残念ながらヒットせず、販売終了となりました。
ペットフードをみんなで試食する会社がある!
「いなばペットフード」では、新商品発表会や商談のときにお皿とお箸を用意して、缶詰やパウチなどのフードを実際に試食してもらうのが恒例になっています。これは人も食べられる安心な素材を使用しているという自信の現れでもあります。ウエットフードはささみ、まぐろなどの素材が中心なので、若干味は薄いものの、食べやすいそうです。
チャレンジし過ぎて!?ちょっと変わったフードも
ペットラインの「キャネットチップ」は、2005年から数量限定品の販売を開始。キャットフードは季節感を感じにくいため「四季の味」を感じられる味をと発売されました。その後も全国各地のご当地の味や、旬の味などにチャレンジし、変わったものでは焼あご、コンソメスープ味なども発売。なんとゴーヤーチャンプルー味もあったのだとか!
その他にも凝った味に仕上げたキャネットチップの限定品「海鮮スープ仕立て寄せ鍋風」も発売されました。えびや白身魚、昆布の味のフードです。しかし、現在は販売されていません。
引用元:いぬのきもち『ドッグフード大事典』