犬の鳴き声にはさまざまなトーンや鳴き方、吠え方などがありますが、なかには『大好きな人と他の人とでは鳴き方や反応が全然違う』というコたちもいるようです。
では、犬はどのようなときに鳴き声を変えたり、人によって対応を変えようとするのでしょうか?
「 犬が人によって鳴き声を変える理由と心理」について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に話を聞きました。
犬にとって鳴き声はコミュニケーション手段のひとつ
犬にとって鳴き声は言葉の代わりとなる重要なコミュニケーション手段の一つです。
犬が群れで暮らしていた名残もあり、自分の感情や要求を鳴き声を使って相手に伝えることで周囲との関係性を築こうとしていると考えられます。
犬の4つの鳴き声と心理
犬の鳴き声にはさまざまな種類があります。今回は犬の4つの鳴き声と心理についてみていきましょう。
①犬が「クーン」と鳴く理由と気持ち
犬の「クーン」という鳴き声は、甘えたい時や何かをお願いしたい時などの「要求」がある際によくみられ、飼い主さんの気を引きたい、寂しいと感じている時などに出やすいと考えられます。
②犬が高い音で「ワンワン」「キャンキャン」と鳴く理由と気持ち
犬が高い音で「ワンワン」「キャンキャン」と鳴く時は、気分が高揚している「興奮」や「喜び」を表していることが多く、遊んでほしくてワクワクしている時や嬉しさを爆発させている状況などに出やすいと考えられます。
③犬が低い音で「ワンワン」と鳴く理由と気持ち
犬が低い音で「ワンワン」と鳴く時は、相手を遠ざけようとする「警戒」や「威嚇」のサインである可能性が高く、自分の縄張りに誰かが近づいた時などに自分を大きくみせたり、相手を牽制したりするために低い声で鳴く傾向があるようです。
④犬が「ガルルー」と唸る理由と気持ち
犬が「ガルルー」と唸るのは、強い「拒絶」や「怒り」であったり恐怖を感じている際に出る声で、「それ以上近づかないで」という警告の意味が含まれることが多いため、無理に触れ合おうとせずにそっとしておいてあげることが大切です。
犬が人によって鳴き声を変えることがあるのはなぜ?
犬のなかには、大好きな人にはクーンと甘えた声で鳴くのに他の人に甘えた声は出さないというコもいるようです。
犬が人や状況によって鳴き方を変える場合は「この人なら甘えを受け入れてくれる」といった過去の経験を学習していて、相手との親密度によって表現を使い分けているのでしょう。
犬が人によって鳴き声を変える場合、感受性が豊かで人の反応をよく観察している賢いコほど鳴き声の変化がみられやすいかもしれません。
愛犬の鳴き声が変わった時に注意すること
ここまで犬の鳴き声の使い分けについてお話ししてきましたが、愛犬の声が急にかすれたり鳴き方が変わった場合は、喉や呼吸器などの疾患、あるいは強い痛みや不安が隠れていることもあるので、いつもと違う様子が続く時は一度動物病院へ相談してみることをおすすめします。
愛犬の表現や感情を読み取る際の参考にしてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください