犬と暮らす
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犬の性格は飼い主さんに似る?反抗期はある?子犬にまつわる不思議6つ
今回は、子犬にまつわる6つの疑問についてくわしく解説します。「なんだろう?」と不思議に思っていたこと、ありませんか?
Q1:犬も成長とともに味覚の好き嫌いが出てくるの?
犬はなんでも食べる雑食動物のようにいわれますが、祖先はオオカミなのでもともとは肉食動物。本能としては、肉やレバーなどのたんぱく質を好みます。
食べ物の好き嫌いは子犬時代に形成されますが、新しい味や食べ物に触れることで、“よりおいしい”ものを発見して好きになることはあるでしょう。
年をとってやわらかいものを好むようになるといった変化もあります。
Q2:小さいうちに母犬と離れて寂しくないの? 影響は?
母犬と離れて寂しいというのはないと思いますが、生後2カ月くらいまでは母犬やきょうだい犬と一緒に過ごし、遊んだりケンカをしたりしながら自然に犬同士のつきあい方やルールを学ぶことが大切とされています。
記憶や思い出としては残らなくても、子犬のころに充分甘えられたか、スキンシップがとれていたかが、その後の犬の性格形成にもかかわってきます。
Q3:子犬の成長って、いつまで続くの? 体は? 精神年齢は?
生まれてから1才くらいまでが、成長ホルモンの分泌がもっとも盛んで、体も大きくなる時期。それを超えると徐々にゆるやかになり、2才前後を目安に成長は止まります。
精神年齢は育て方次第ですが、独り立ちして自分で狩りをする野生動物と違い、成犬になっても飼い主さんからゴハンをもらう家庭犬の場合は、いつまでも子犬気分が抜けない傾向にあります。
Q4:犬の性格は飼い主さんに似るって本当?
犬にしつけの合図(指示)をするのは飼い主さんですから、飼い主さんの接し方や育て方が愛犬の性格に影響することはあるでしょう。
人と暮らす犬にとっては、住む環境や食べ物の種類、散歩の回数まで、すべてが飼い主さんに左右されますからね。
また、愛情をもって一緒に暮らすうちに、飼い主さんが愛犬に似てくることもあるでしょうね(笑)。
Q5:犬にも反抗期ってある?
個体差はありますが、社会化期が終わったあとの生後6~9カ月に、それまでできていたことができなくなったり、言うことを聞かなくなったりする反抗期がやってきます。
自立心が芽生え、飼い主さんに対してワガママがどこまで通るか試しながら、自分が群れ(家族)のなかでどの位置なのか探っているようなもの。
毅然とした態度で接することが大切です。
Q6:犬も成長すると声変わりってするの?
「クーン」「キュンキュン」と鳴くのは、子犬が母犬に助けを求めたり「おなかがすいたよ~」などと甘えているときの子犬特有の鳴き声。
成犬になると、「もっとちょうだい」「遊んで!」など自分の要求を伝えるために何度も吠える、縄張りを主張するためや相手を威嚇するように激しく吠えるなど、声の出し方や声を出すきっかけも変わってきます。
哺乳類学者の今泉忠明先生は、子犬の育て方について次のようにアドバイスしています。
「子犬にとって、愛情に満たされた環境で過ごすことはとても大切。飼い主さんが親代わりとなって、根気強くそしてやさしい気持ちで接することで、まわりの人々に愛される幸せ犬に育つ基礎ができますよ」
いままさに子犬を育てているという人は、ぜひ覚えておいてくださいね!
(監修:哺乳類学者、日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/Honoka
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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