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成犬期にかかりやすい? 目・皮膚・泌尿器の病気をチェック!

犬は、1才を過ぎると成犬期と呼ばれます。この時期は、間違ったお世話や生活習慣による病気や、お出かけの際に油断して起こるトラブルなどが起きがちです。

そこで今回は、成犬期にかかりやすい目・皮膚・泌尿器の病気について、獣医師の野矢雅彦先生に伺いました。

成犬期にかかりやすい「目」の病気

Mix(中型犬)の塁くん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

角膜潰瘍

目の表面にある角膜に傷がつき、炎症を起こして痛みが出る病気です。成犬期は外に出る機会が増えるため、木の枝などの異物が目に入って傷がついてしまうことも少なくありません。また、シャンプー剤や逆さまつげによる刺激で発症することもあります。

緑内障

眼球内の眼圧が上がり、激しい痛みが生じる病気です。発症から数時間~数日で失明することもあります。目をしょぼしょぼさせる、左右で目の大きさが違うなどの症状が見られたら、速やかに動物病院を受診しましょう。

核硬化症

老化現象のひとつで、水晶体の中心が白く濁ります。犬は5~6才頃からこの症状が出てくるケースが多く、白内障と似ていますが、視力に影響はありません。

成犬期にかかりやすい「皮膚」の病気

柴のてんてんくん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

アトピー性皮膚炎

アトピーを引き起こしやすい体質や敏感な肌をもっていること、さらに精神的なものも含めた環境の中のさまざまな要因に反応して、慢性的なかゆみと皮膚症状を引き起こす病気です。成犬期でも3才頃までに発症し、高齢になるにつれて悪化していきます。

脂漏症

皮脂の分泌が活発になりすぎて皮膚がべたつき、かゆみやフケなどの症状が出る病気です。ほかの皮膚病に併発して発症することもあります。シー・ズーやトイ・プードルなど皮脂の分泌が多い犬種や、肥満気味の犬などが発症しやすいので注意が必要です。

食物アレルギー

免疫が過剰に反応することで、長期間にわたって口や目の周囲に赤みやかゆみが出たり、消化器症状が出たりする病気です。アレルギーにもいろいろありますが、食事療法だけで改善されるものを「食物アレルギー」といいます。

成犬期にかかりやすい「泌尿器」の病気

Mix(小型犬)の凪くん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

細菌性膀胱炎

膀胱内に細菌が入って炎症を起こす病気で、主な症状は頻尿や血尿などです。犬全般がかかりやすいですが、尿道が短く外部から細菌が入りやすいメスがよく発症する傾向にあります。また、留守番などでオシッコを我慢させたことが、発症の原因になるケースもあるようです。

尿路結石

膀胱や尿道、尿管に結石ができる病気です。頻尿なのにオシッコが出ない、血尿が出る、おう吐するなどの症状が出ます。ミニチュア・シュナウザーやダルメシアンなど遺伝的に結石ができやすい犬種のほか、飲水量不足がきっかけで発症することもあるので、愛犬の飲水量は日常的にチェックするといいでしょう。
成犬期にかかりやすい病気はさまざま。日頃から愛犬の様子をしっかりと観察して、何か気になることがあったら早めに獣医師に相談しましょう。
お話を伺った先生/野矢雅彦先生(ノヤ動物病院院長)
参考/「いぬのきもち」2025年6月号『かかりやすい犬種&タイプもわかる! ライフステージ別 気をつけたい病気・トラブル』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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