犬が老いると増えることは？犬の老いの変化やサインにどう向き合うか獣医師が解説

愛犬がシニア期を迎えると『歳をとったなぁ』と、愛犬の老いを感じることもあるかと思います。

では、犬は年齢を重ねていくと、見た目や行動にどのような変化が増えていくのでしょうか？

「犬が老いると増えていく変化と老化のサイン」について、いぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に話を聞きました。

犬が老いると増えてくる体の変化は？

犬が老いると増えることは？犬の老いの変化やサインにどう向き合う？いぬのきもち — いぬのきもち投稿写真ギャラリー

ーー犬が老いるとどのような体の変化が増えてきますか？

白山先生：
「犬が老いることで、筋肉量が低下してくることや体のさまざまな部位で加齢性の変化が起こってきます。

たとえば、お尻が小さくなる、顔まわりや足がほっそりする、毛並みがパサついてくる、顔周りの毛の色素が薄くなる（白髪が増える）、目が白っぽくなるなどの変化が増えてきます」

犬が老いると増えてくる行動の変化は？

ーーでは、犬が老いるとどのような行動の変化が増えてくるのでしょうか？

白山先生：
「犬が老いることで、寝ていることが多くなったり、呼んでも振り向いてくれなかったり反応が乏しいなどの行動の変化が増えてきます」

愛犬の老化のサインに気づくためにできること

ーー犬の老化のサインに気づくために日頃から気にかけるとよいことはありますか？

白山先生：
「犬は小型犬や中型犬だと7才、大型犬は5才くらいからシニア期に入りはじめます。

定期的な健康診断や毎日の食事量・体重などをチェックして愛犬の体の状態を把握しておくようにすること、日頃から体をよく触ってあげることなどを気にかけるとよいでしょう」

愛犬の『老い』を感じたとき、どう向き合う？

ーー愛犬の老いを感じたとき、どのような向き合い方やお世話を心がけてあげるとよいですか？

白山先生：
「愛犬ができるだけ健康で長く一緒に暮らすために、適度な運動と適切な食事管理を心がけるようにしましょう。

また、シニア犬は寒さや暑さなどの環境の変化に弱くなってくるので、愛犬に寄り添って快適な環境を整えてあげるとよいでしょう」

愛犬の老化のサインが増えていくと寂しい気持ちになってしまうかもしれませんが、一緒に過ごすことのできる時間を大切にしたいですね。

（監修：いぬのきもち獣医師相談室獣医師・白山さとこ先生）
取材・文／maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください