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犬の3大害虫「マダニ・ノミ・蚊」対策とは 人にも感染する病気を運んでくることも 

犬にとって危険な害虫は、犬に痛みやかゆみを与えるだけでなく、病原菌をうつすこともあります。なかでも「犬の3大害虫」と呼ばれる、マダニ・ノミ・蚊は草むらなどに潜んでいるため、ふだんの散歩道で遭遇するケースも。

今回はそんな危険な害虫、マダニ・ノミ・蚊について、アース・ペット株式会社でペットと飼い主さん家族の健康を守る商品開発に取り組んでいる安藝良平さんにお話を伺いました。

ガッチリ噛みつきじっくり吸血「マダニ」

Mix(小型犬)のナッツちゃん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
公園や河川敷の草むら、街路樹下の雑草など、日本各地の身近な場所に潜み、真冬でも活動しているマダニ。マダニに吸血されると、かゆみや皮膚の炎症を引き起こします。

さらに、マダニは複数の感染症を媒介するおそれがあり、なかでもSFTS(重症熱性血小板減少症候群)は人と動物共通の感染症で、感染した愛犬から飼い主さんにうつることもあるので注意が必要です。

マダニの対応と対策

・散歩から戻ったら、ブラッシングやシャンプーをする
・愛犬の皮膚にマダニが噛みついていることを確認したら、自分で取らずに動物病院へ行く(吸血中のマダニを無理に取ると、犬の皮膚にマダニのあごが残り、皮膚炎の原因になることがあります)
・マダニ駆除剤を定期的に使用する
・外出前にペット用虫よけ剤を使う

草むらに潜むジャンパー「ノミ」

秋田の殿くん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
30~40cmものジャンプ力をもち、季節を問わず活動しているノミ。冬場は活動が鈍くなりますが、犬にくっついて室内に入ると、快適な環境で元気を取り戻します。

犬に寄生したノミは数日で卵を産み、卵は数週間で成虫に。ノミは成長が早いため、室内で増殖するリスクがあります。ノミの主な害は、強いかゆみ、皮膚の炎症、ノミアレルギー性皮膚炎、瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)症や猫ひっかき病といった病気の媒介などです。

ノミの対応と対策

・散歩から戻ったら、ノミ取りブラシやシャンプーでノミを除去する
・ノミを見つけたら指や爪でつぶさず、粘着テープに付けて処理をする(ノミは体内に寄生虫や菌をもっているおそれがあるため、つぶすとそれらの病原体が人に感染する危険性があります)
・ノミ駆除剤を定期的に使用する
・外出前にペット用虫よけ剤を使う

待ち伏せタイプは貪欲でしつこい「蚊」

チワワのマークくん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
日本にいる蚊は主に2種類で、それぞれ活動の時間帯が異なるものの、吸血のピークはどちらも早朝と日没頃です。蚊が媒介するフィラリア症は、定期的に予防薬を投与していれば防ぐことができますが、蚊に刺されすぎることでアレルギーを起こすおそれがあるため、刺されないに越したことはありません。

蚊の対応と対策

・ひどくかゆがってかきむしってしまうようなら、動物病院を受診する
・フィラリア症予防薬を定期的に投与する
・外出前に虫よけ剤を使う
愛犬の健康のためにも、予防や対策をしっかりと行うようにしましょう。
お話を伺った先生/安藝良平さん(アース・ペット株式会社商品本部研究開発部所属 研究員)
参考/「いぬのきもち」2025年7月号『コイツらから愛犬を守れ! 危険な虫獣指名手配リスト』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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