犬が初めて会った人におなかを見せるときの気持ちは？獣医師が解説

犬は、初めて会った人に対してすぐにおなかを見せることがあります。なぜおなかを見せるのか、不思議に思うかたもいるのではないでしょうか。この記事では、犬が初めて会った人におなかを見せるときの心情と、犬がおなかを見せやすい人の特徴について、いぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生が解説します。

犬が初めて会った人におなかを見せる理由

――犬が初めて会った人におなかを見せるとき、犬はどんなことを考えているのでしょうか。

白山先生：
「犬の性格にもよるところがあると思うのですが『甘えたい』『撫でてほしい』という気持ちが表れていることが多いです。ほかにも『敵意はありません』という服従を示す場合が多いかと思います」

――逆に、おなかを見せてくれないときは信頼していないということなのでしょうか。

白山先生：
「どの犬も信頼している人に対して必ずおなかを見せるわけではないので、おなかを見せないからといって好意や信頼がないとは限りません。犬の表情や尻尾の動きなどからも気持ちを感じ取ってあげるといいでしょう。
体が痛い、床が冷たい、濡れたくないなどの理由で、ふだんおなかを見せる犬がおなかを見せないということもあるでしょう」

犬がすぐにおなかを見せる人の特徴は？

――犬がすぐにおなかを見せる人は、犬に対してどんな接し方をしているのでしょうか。

白山先生：
「犬のことが大好きで、犬の目線に合わせて明るく優しい雰囲気で犬と接していることが多いのではないかと思います。犬にとって安心できる人、甘えたいと思える人、リーダーと認めている人にはおなかを見せることが多いかもしれません」