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犬の爪切り、どうすればうまくいく? 出血した場合の対処方法も

ふだんはトリミングサロンなどで愛犬の爪切りをお願いしている場合でも、病気や加齢で自宅ケアを余儀なくされるケースがあります。そのときになって困らないよう、早いうちから自宅ケアのポイントを押さえておくと安心です。

そこで今回は、自宅で犬の爪切りを上手に進めるポイントを、トリミングサロン「Pet Salon M DOG」代表の川越真澄先生に教えていただきました。

爪切りは正しい向きで持つと失敗しにくい

爪切りの正しい持ち方
参考・写真/「いぬのきもち」2025年9月号『\自宅ケアがみるみるスムーズに!/達人に学ぶお手入れの極意』
ギロチンタイプの爪切りは、持つ向きを間違えると手元がぶれてうまく切れません。

上の写真のように、バネがある方が親指側になるように持つのが正しい向きです。親指は動かさず、人さし指~小指でレバーを握って切れば、手元がぶれにくくスムーズに切れますよ。

大好きなおやつを与えながら切るのが鉄則

2人1組での爪切り
参考・写真/「いぬのきもち」2025年9月号『\自宅ケアがみるみるスムーズに!/達人に学ぶお手入れの極意』
繊細な足元を触られる爪切りは、苦手とする犬も多いもの。お手入れ嫌いにさせないためには、大好きなおやつを与えながら進めるのがいいでしょう。2人1組ならおやつ係と爪を切る係に分かれられるので、よりやりやすくなります。

1人で切るときは

1人のときのコツ
参考・写真/「いぬのきもち」2025年9月号『\自宅ケアがみるみるスムーズに!/達人に学ぶお手入れの極意』
1人切るときは、おやつを塗った市販の吸盤つきマットなどを取り入れる方法も。

無理のない自然な姿勢で切る

爪切りの姿勢
参考・写真/「いぬのきもち」2025年9月号『\自宅ケアがみるみるスムーズに!/達人に学ぶお手入れの極意』
愛犬にとって無理のない自然な姿勢で行えば、それだけで逃げ回らずにうまくできることも。犬の体を飼い主さんの小脇に挟んで切る方法であれば、後ろ足ならひざ、前足ならひじを曲げ、足先を後方に向けて爪を切ります。

前足は背後からオテで切っても

オテの姿勢で爪切り
参考・写真/「いぬのきもち」2025年9月号『\自宅ケアがみるみるスムーズに!/達人に学ぶお手入れの極意』
嫌がりやすい前足は、背後からオテをさせて切ってもいいでしょう。

あおむけにして切る方法も

あおむけもで切ってもOK
参考・写真/「いぬのきもち」2025年9月号『\自宅ケアがみるみるスムーズに!/達人に学ぶお手入れの極意』
あおむけに慣れているならそれでもOKです。ただし、シニア犬や心臓を患っている犬は、あおむけにすると体に負担となることがあるのでやめましょう。

肉球をつまんで爪を押し出すと切りやすい

犬の爪の出し方
参考・写真/「いぬのきもち」2025年9月号『\自宅ケアがみるみるスムーズに!/達人に学ぶお手入れの極意』
切りたい爪の肉球をつまんで軽く押し出すと、爪が少し飛び出して切りやすくなります。強く押すと嫌がられるので、やさしく押しましょう。

足先の毛が長い犬は、毛をよけながら押さえると、爪がさらによく見えて切りやすくなりますよ。

先端のみカットすれば出血を防げる

ジョリィちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
爪を“輪切り”にしてしまうと、爪の中心の血管まで切ってしまうリスクがあります。先端の角だけを落とすイメージで切れば、その心配がありません。

ただし、伸びすぎてしまった爪の場合は先端だけ切っても意味がないので、一旦トリミングサロンなどで整えてもらいましょう。

犬が嫌がりにくい電動爪やすりもおすすめ

電動爪やすりを使ったケア
参考・写真/「いぬのきもち」2025年9月号『\自宅ケアがみるみるスムーズに!/達人に学ぶお手入れの極意』
ギロチンタイプの爪切りが難しい場合は、小型の電動爪やすりがおすすめ。ギロチンタイプの爪切りのように一気に爪を短くすることはできませんが、そのぶんこまめに削れば大丈夫。ギロチンタイプの爪切りのときと同様、爪の先端を削るようにしましょう。

出血してしまっても慌てずに止血を

ミニチュア・ダックスフンドのココちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
万が一、爪を切りすぎて出血させてしまったときは、慌てず騒がずペット用の止血剤を塗りましょう。止血剤がない場合は、小麦粉を少量の水で練ったものを出血している爪先に塗ると、血が止まりやすくなります。

※血が止まったら、塗った小麦粉を拭き取りましょう。出血がひどい場合はすぐに動物病院へ連絡を。
ポイントをいくつか押さえるだけで、自宅での爪切りが格段にスムーズになります。ぜひ参考にしてみてくださいね。
お話を伺った先生/川越真澄先生(トリミングサロン「Pet Salon M DOG」代表)
参考・写真/「いぬのきもち」2025年9月号『\自宅ケアがみるみるスムーズに!/達人に学ぶお手入れの極意』
文/柏田ゆき
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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