家の中は犬の事故が起きやすいといわれています。では、家の中のどこで、どんな事故が起こりやすいのでしょうか。
今回は、ペットと暮らす住宅に関して詳しい、しつけ教室代表の岡田敏宏先生に、家の中で事故が多発しやすいエリアや留守番時に起きやすい事故、事故を防ぐための対策方法などについて教えていただきました。
「キッチン」は誤飲ややけど、ケガなどの事故が起きやすい
イラスト/徳丸ゆう「いぬのきもち」2026年6月号『転落・誤飲・感電・脱走を防ぐ家づくりヒント集 わが家を“事故物件”にしたくない!』
犬が食べると中毒を起こす食材や、火、刃物などを扱うキッチンは、誤飲はもちろん、やけどやケガのおそれもあるなど、犬にとって危険がいっぱいな場所です。
また、害虫・害獣よけの薬剤が置かれていることも多く、犬が口にして中毒を起こすケースも。
対策方法1:キッチンの入り口にゲートを設置する
愛犬がキッチンに入れないよう、入り口にゲートを設置しましょう。設置するゲートはドアつきがおすすめです。ただ、100円均一のショップで手に入る柵などで手づくりしているケースでは、飼い主さんが柵をまたぐ際に足を引っかけて転倒するという事故も起こりがちなので、注意してください。
対策方法2:調理中はハウスに入れておく
ゲートなどが取りつけられない場合、調理中は愛犬をハウスに入れておきましょう。その際、フードを入れたゴム製おもちゃなど、愛犬ひとりで楽しめるおもちゃを与えるのがおすすめです。
「階段」で犬が踏みはずして落下する危険も
階段は犬が踏みはずして転落し、骨折する事故が多い場所。とくに築年数の古い家では、階段の傾斜がきつい、踏面が狭い、段差の差が大きいといった傾向があり、犬が上り下りするには不向きです。
なお、骨折のリスクが高いイタリアン・グレーハウンドやウィペット、ミニチュア・ピンシャーなどの犬種や、骨格上、階段の上り下りが苦手な胴長短足の犬種は要注意。このほか、上半身にボリュームのある短頭種は、降りるときに頭から落ちる危険があります。
対策方法1:階段の下と上にゲートをつける
階段での転落を防ぐには、階段の上り口と下り口にゲートをつけて愛犬が自由に行き来できないようにすることが有効です。
対策方法2:踏面に滑り止めシートを貼る
踏面の奥行が広く、段差(蹴上)が犬の体高より低ければ、階段を上り下りさせるのもアリです。その際、滑り止めのシートを貼り、足に力がこめられるようにしておくといいでしょう。
「玄関」は扉を開けた瞬間の犬の脱走事故が多い
イラスト/徳丸ゆう 「いぬのきもち」2026年6月号『転落・誤飲・感電・脱走を防ぐ家づくりヒント集 わが家を“事故物件”にしたくない!』
玄関の事故で多いのは脱走です。しかも、開けた瞬間に外に出てしまうケースが多いそう。脱走して車や自転車と衝突するなど、大きな事故につながることもあるので要注意です。
対策方法:玄関前にゲートを置く
玄関では、飼い主さんは荷物を持っていたり、来客の応対をしていたりと、手がふさがって犬の動きを制御しにくい状況に。犬を玄関に近づかせないよう、ゲートや柵を設置するのが得策です。
目が届かない「留守番時」こそ事故を防ぐ対策が重要に!
愛犬に何かあってもすぐに対応できない留守番時は、愛犬がひとりでいても安全を確保できる場所を用意しましょう。クレートのように四方を囲まれた狭いタイプのものは短時間の、サークルやケージで囲われた場所は、長時間の留守番時におすすめです。
また、ふだん仲よしの犬でも、留守番時に不測の事態からケンカが起こることも。多頭飼いでのお留守番は、それぞれのハウスの中で留守番させるのが安心です。
家の中の事故は、環境の整え方に原因がある場合がほとんどです。今回ご紹介した内容を参考に家の中を見直して、愛犬が安全に過ごせる環境を整えましょう。
お話を伺った先生/岡田敏宏先生(しつけ教室「Pet Life Consulting シンビオーシス」代表 CPDT-KA取得 愛玩動物看護師 2級ファイナンシャル・プランニング技能士 公認トリマー ペット共生住宅管理士)
参考/「いぬのきもち」2026年6月号『転落・誤飲・感電・脱走を防ぐ家づくりヒント集 わが家を“事故物件”にしたくない!』
イラスト/徳丸ゆう
文/宮下早希
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性がない場合もあります。