人と犬がともに心地よく暮らしていくには、お互いを理解することが大切。そのためにも、まずは犬の感情・行動について、人と同じところだけでなく、違うところも正しく理解しましょう。
今回は「犬にはない感情」について獣医師の増田宏司先生に伺いました。
「恥ずかしい」という感情
恥ずかしいという感情は、自分がどう思われているか心配になることで生まれます。犬は人のように、自分がどう思われているかをそこまで気にしないので、羞恥心もいだきません。だから人や犬が見ている前で排泄ができて、所かまわず吠えることもできるのです。
「失望」までは抱かない
犬にがっかりする気持ちはありますが、失望までは抱かないでしょう。なぜなら失望は自分の希望が生まれてそれが失われるまでの「ストーリー」があってこその感情だから。犬は過去を思い返しながらの感情は抱けず、今、目の前のことにがっかりするのみです。
「懐かしむ」感情はない
犬は、過去や未来の出来事に深く思いをはせることはしないでしょう。ただ、以前かわいがってくれた人や仲がよかった犬と再会した際に、ニオイをかいで「知っているニオイだ!」とうれしくなることはあるようです。
「自己嫌悪」「罪悪感」はない
犬は理想と現実を比較するような論理的な考えをもたないので、自分は理想とかけ離れていてダメなやつだと感じることはないでしょう。また、過去を振り返ることも自己の行動の善悪を判断することもできないので、罪悪感も抱かないと考えられます。
犬と人の感情の違いについて理解を深め、愛犬との生活に役立ててみてくださいね!
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師。博士(獣医学)。東京農業大学農学部動物科学科(動物行動研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2026年6月号『犬にもある気持ちと犬にはない気持ち』
文/いぬのきもちWeb編集室
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
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