ふだんはできているのに、愛犬がトイレ以外で粗相をしてしまった……こんなふうに、愛犬の「粗相」で悩んでいる飼い主さんはいませんか?
今回は「犬がトイレ以外で粗相をする理由」について、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説。
すると、粗相をしてしまう場合、「病気」が隠れている可能性もあるのだとか!
トイレ以外での粗相のワケ
犬がトイレ以外で粗相をする理由としては、大きく分けて以下の3つのような理由が考えられます。
①トイレのしつけがうまくいっていない
トイレのしつけがうまくいっていない、もしくはまだ覚えていない状態であれば、トイレ以外で粗相をする可能性があります。
②トイレが掃除されていない
犬は清潔好きですので、トイレが汚れていれば嫌がってトイレがうまくできません。
③分離不安症や老化によるもの
分離不安症や認知症などがあったり、老化による視力の低下、足腰の筋力が低下していたりすると、トイレをうまく使えないことがあります。
病気が原因で粗相をしてしまうことも
「粗相」という行動で注意しなければならないこととしては、病気によるものです。
たとえば、膀胱炎や尿石症などにより頻尿になっていれば、トイレに間に合わずに排尿してしまうことがあります。
また、腎臓病や糖尿病などの水をよく飲んで、たくさん排尿する(多飲多尿の状態)症状が出る病気であっても、飼い主さんは「粗相である」と思ってしまうことがあります。
不安な場合は「血液検査」や「尿検査」などの検査を
飼い主さんは、粗相と判断してしまう前に、何か病気が隠れていないかを先に確認しておくと安心です。
「血液検査」や「尿検査」などの検査を行っておくとよいでしょう。
犬が粗相をしてしまう理由はさまざま。病気が隠れている可能性もあるようなので、不安な場合は早めに獣医師に見てもらうようにしましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ