愛犬が飼い主さんの顔をペロペロなめてくることってありますよね。また噛んだあとに手などをなめてくることもあるのでは? じつは、これらのしぐさには飼い主さんが想像しているものとはちょっと違った、意外なきもちが隠されているんですよ。ではさっそくご紹介します。
反応を喜んでいる
愛犬が顔をなめてきたときに、喜んだりなでたりしていませんか?たとえ飼い主さんが「顔をなめないで〜」と騒いだとしても、犬は、「なめると飼い主さんが喜んでくれる! 反応してくれた!」と嬉しく感じてしまうのです。なめれば飼い主さんがもっとかまってくれる♪ とさらに期待してなめることもあるんですよ。
闘うつもりはないとアピール
愛犬が叱られたときに顔をなめてくることってありますよね。それは、「自分は飼い主さんより弱い存在で、闘うつもりなはいよ」とアピールしているのです。これは、本能的な行動が相手をなだめるしぐさに変わったもの。こんなきもちになったとき、飼い主さんの顔を下からなめてくることが多いようです。
美味しいニオイにつれられて……
飼い主さんの口の周りを熱心になめるのは、ここに近づくと「おいしい味やニオイがするぞ♪」と思って、ただ単になめているだけという場合があります。飼い主さんの口の周りには、食べ物の味やニオイがついていると犬が覚えれば、それを目的として繰り返しなめることもあるんですよ。
飼い主さんを母犬のように慕っているから
子犬と親犬のような愛情や信頼のきもちが、飼い主さんの顔をなめるというしぐさで現れていることもあります。飼い主さんを母犬のよう慕い「大好き!うれしい!」と感じているのでしょう。
ほかにも、子犬が離乳期に母犬をなめて、口からご飯をもらう行為の名残ともいわれていますよ。
ほかにもある!気になるなめるしぐさ
飼い主さんの顔をなめる以外にも、噛んだあとに手などをなめることがあります。これは、「悪いことをしたから反省してなめているのかな?」と思いがちですが、じつは噛んでしまったあとの飼い主さんの反応から、なんとなく嫌な空気を感じで、その場を取りつくろうとしてなめているのです。犬自身も「なんでこんなことしちゃったのかな〜。わからないな〜」といったきもちなのです。
同じペロペロするしぐさでも、状況次第で愛犬のきもちには違いがあります。そのときの状況や前後の行動から、ぜひ愛犬のきもちを読み取ってあげましょう。
参考/「いぬのきもち」2018年2月号『よくある愛犬のしぐさ じつは意外なきもちだった!』(監修:東京・世田谷のしつけスクール「Can! Do! Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/ishikawa_A
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。