犬と暮らす
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2匹との出会いとピースフルな稲村ケ崎ライフ vol.2【いぬねこ宅の幸せスタイル】
vol.2 2匹との出会いとピースフルな稲村ヶ崎ライフ
ビーグル犬を愛する人づてに
「僕は実家で犬を飼ったことがなくて、ずっと犬と暮らすことに憧れていたんです。ただペットショップで買うのではなく、里親募集サイトからにしようね、と話していました。それでときどき、友人でボランティアの方の里親募集サイトをチェックしていたんですが、このときもたまたまサイトを見ていてヴィッキーを見つけて。すぐにその友人に電話したら、『そうそう、うちで保護してるわよー』って」
すぐにサイトで目にした子犬に会いに行ったふたりでしたが、その時点でヴィッキーくんはすでに4回ほどお見合いをしていました。里親の条件はなかなか厳しく、最後は仲介者が家に来て実際に家を見て、条件を確かめてから譲ることも多いと言います。
「その友人もビーグル犬を飼っていて、ヴィッキーの里親にもかわいがってくれる人を探していたので、絶対に室内飼い、共働きはNGなどの条件をつけていたんです。僕たちは共働きですが、室内飼いができるということで引き取らせてもらえることになりました」
ヴィッキーくんに続いて、ピンクちゃんも同じ友人から譲り受けたそうです。
「普通は先住犬との相性を見たりするんですが、ピンクのときは友人がヴィッキーのことを知っていたこともあって、九島さんならぜひ、とその日のうちに引き取らせてくれました。ヴィッキーがすぐに受け入れてくれるか心配でしたが、ピンクを連れて帰った日のうちに2匹一緒に眠っていたよね」とうなづき合うふたり。
すでに4組もお見合いしていたのにヴィッキーくんが九島家に迎えられ、ピンクちゃんとも家族になれたのは、やはり縁のようなものがあったのでしょうか。
「実はビーグルって捨て犬のワースト犬らしいんです。運動量があって飛びついたり、無駄吠えしたりするからか……。でも、散歩していると、ビーグル好きの人たちは絶対に寄って来る。それで、『うちもビーグル飼っているけど、ビーグルって大変だよね。でも、かわいいよね!』って言うんですよね」
ぬいぐるみをお伴に
「朝4時に起きて海までジョギングしてから、ピンクと一緒に散歩しています。散歩をすると朝から好きな海にも行けるので嬉しいですね。朝は早いですが、夏は暑いからこの時間帯がちょうどいい。さすがに早過ぎてほかの犬連れの方はあまり見かけませんけどね」
その後、5:40AMには電車で都心に出勤するという敦さんは、超朝型生活です。
「私は横浜で働いているのでもう少し遅くに出勤します。彼は朝が早いので夜も早く寝てしまいますし、うちはテレビがないので夜は静かですよ(笑)」と登美子さん。
登美子さんが出勤してからは、オープンなつくりの家の中を自由に走りまわったり、日向ぼっこをして居眠りしたりして過ごすピンクちゃん。ひとりの時間のお伴は、等身大の犬のぬいぐるみと小さな毛布のようです。
「この毛布を渡すと、口にくわえたまま固まっちゃうんです。なぜでしょうね?」
テラスに専用ベッドといつも過ごすお気に入りのスペースがあるピンクちゃんですが、なかでも気に入っているのは敦さんと登美子さんがよく座っているダイニングチェア。
「お気に入り過ぎて、いつも舐めているのでここが白くなってしまったんですよ」
家好きなピンクちゃん
「遊べるようにボールも用意してあるんですが、ピンクはあまりボール遊びは好きじゃないみたいで。外もヴィッキーは好きでもっともっと、という感じでしたが、ピンクは早く帰りたがるほうでしたね」
そんなピンクちゃんの特技は、おやつをもらうときに二本足で立ち上がれること。
「唯一の芸なんですよ」と取材陣の前でもやって見せてくれました。その立ち上がる姿勢の美しさは折り紙つき!
響きはかわいいけれど
「実はタランティーノの『レザボア・ドッグス』という映画からとった名前なんです。この作品に出演していたスティーブ・ブシェミの役名が『ピンク』なんですが、当時のピンクの顔がそのスティーブ・ブシェミに似ていて。保護されていたときは『チップ』と呼ばれていたんですけど、『ピンクだよね!?』って」
優しい表情のピンクちゃんですが、色白でやや垂れた大きな瞳は、確かにちょっとだけ……いや、どうでしょうか?
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