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「正しい」ウンチの色・量・カタチ【穴澤賢の犬のはなし】

“カイチュウ博士”藤田教授に聞いてみた

かつて自分のお腹でサナダムシに「キヨミちゃん」という名前をつけて「飼って」いた経歴もある藤田紘一郎さんは“カイチュウ博士”として有名ですが、実は寄生虫だけでなく、免疫学の権威でもあります。

昔から藤田教授のファンだった私は「富士丸モフモフ健康相談室(実業之日本社)」という共著の中で、動物と人間の共存について色々なことを教えてもらったことがあります。今回は久々に藤田教授を訪ねて、また色々質問して来ました。

第4回 腸内環境はウンチを見ればわかる

かつて自分のお腹でサナダムシに「キヨミちゃん」という名前をつけて「飼って」いた経歴もある藤田紘一郎さんは“カイチュウ博士”として有名ですが、実は寄生虫だけでなく、免疫学の権威でもあります。

昔から藤田教授のファンだった私は「富士丸モフモフ健康相談室(実業之日本社)」という共著の中で、動物と人間の共存について色々なことを教えてもらったことがあります。今回は久々に藤田教授を訪ねて、また色々質問して来ました。

こんなウンチなら腸はいい状態

穴澤:腸内環境が簡単にわかるのがウンチとのことですが、ヒトの場合、具体的にどういうウンチがいいんでしょうか。

藤田:量は、バナナ2本くらい。

穴澤:それは多いですよね。

藤田:そんなことないですよ。今は水洗トイレであんまり見ないと思いますが、よく見たら結構な量が出てるもんなんですよ。

穴澤:量はバナナ2本くらいで、他には?

藤田:あまり臭くない方がいいウンチ。ものすごく臭いのは腸内環境が悪いサインです。それから、いったん水に浮いて、徐々に沈むのがいいウンチです。
穴澤:色はどうですか?

藤田:黄色い方がいいです。こげ茶色とか黒っぽいのはダメ。

穴澤:硬さどうなんでしょう。

藤田:硬すぎず柔らかすぎず。触ったことないけどね(笑)。形を保っているくらいがよくて、コチコチでも形が崩れているのもダメ。犬のウンチも、いいウンチは人と同じでしょうね。適度に形が保たれたバナナ型が健康なウンチです。

穴澤:犬飼いは毎日ウンチを拾うので、よく触るんですよ、もちろん袋越しですが(笑)。そのときに色や形は気をつけて見ておきたいですね。

ウンチを毎日チェックしよう

穴澤:ウンチは働いて死んだ腸内細菌と腸粘膜の死骸とのことですが、食事などで急に変わるものなんでしょうか。

藤田:突然変わることはないと思いますが、腸内環境のバロメーターですから腸内環境が良くなれば「いいウンチ」になると思います。だから毎日ちゃんとチェックすることをおすすめしますね。あと、下痢や便秘なのはもちろんダメですよ。
穴澤:体の大きさも違うから量は違うと思うんですが、いいウンチの悪いウンチの条件はヒトも犬も一緒なんですか?

藤田:同じだと思いますよ。住んでいる腸内細菌の種類は多少違っても、いいウンチは変わらないと思います。犬のウンチも、1日働いた腸内細菌と腸粘膜の亡骸ですから。

穴澤:5%くらいが消化吸収できなかった食べ物だと。
藤田:そう。だいたいウンチというのは、みんな腸と腸粘膜と腸内細菌の共同作業で免疫やホルモン、ビタミンを作ってくれた証ですから、それは動物全部同じです。そして腸内環境がいいといいウンチが出ます。ウンチはウソつかないんですよ。

穴澤:今後はそういう目で毎日チェックしてみます。

藤田:自分のウンチもチェックした方がいいですよ。

穴澤:はい。犬のウンチは毎日見ていますが、自分のってよく考えればあまり見ないで流してしまっていたので、今後はそうします。
(つづく)

※次回は「花粉症は治らないはウソ?」

“カイチュウ博士”藤田教授に聞いてみたシリーズ

1回目の記事はコチラ

2回目の記事はコチラ

3回目の記事はコチラ



プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。

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大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。
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