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子も犬も、頭ごなしに叱ってもダメ。保護犬の幸せのために奮闘するインストラクター

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高知県の保護犬の幸せを願い、行政とともにさまざまな取り組みを行う、「こいぬのしつけかた教室・ふぁーむどぎぃ」主宰のしつけインストラクター・斉藤喜美子さんの活動と、高知県中央小動物管理センターの現状について紹介します。

高知県初の、家庭犬しつけインストラクターに

写真は、高知県「斉藤牧場」にて「こいぬのしつけかた教室・ふぁーむどぎぃ」を主宰する斉藤喜美子さん。高知県中央小動物管理センターの飼養管理・譲渡会講師のほか、高知県動物愛護推進協議会の副会長なども務めます。隣は愛犬のニーナちゃん。


高知市内から約30分、山道を車で上がった山頂にある「斉藤牧場」を、家族とともに経営する斉藤喜美子さん。
ここを拠点に、「こいぬのしつけかた教室・ふぁーむどぎぃ」を主宰しています。

斉藤さんは、今から約20年前、高知県内にまだ家庭犬専門のトレーナーが存在しない時代に、自ら勉強を積んで、高知県での家庭犬しつけインストラクター第1号となりました。

「当時、私はゴールデン・レトリーバーを飼っていたのですが、正しい知識もなく育てたため、噛むような犬になってしまい……。
これは自分で勉強して何とかしなきゃ! と思ったのがきっかけでした」と斉藤さん。

そして、家庭犬しつけインストラクターの草分け的存在である、アメリカのテリー・ライアンさんの日本での講習会に何度も足を運び、感銘を受け、この道に進むことを決めたそうです。

「保護犬を迎えたが困っている」という声を聞くように……

写真は、県内の小学校での「動物愛護教室~命の授業」の風景。愛犬とともにデモンストレーション。


その後、県内で問題犬を抱える飼い主さんの相談に乗っていると、「保護施設などから保護犬を迎えたものの、手に負えなくて困っている」という声を多数聞くようになったとのこと。

「相談者さんの多くは、犬の性質をよく知らずに迎え入れて、犬が言うことを聞かないと『犬が悪い』となるんですね……。
こんな状況を少しでも改善しないと! と思い、県や民間が運営する動物愛護施設の相談も受けるようになりました」

講習会では犬の生態についても解説

講習会では、写真のように犬のぬいぐるみと実際のクレートを使って、犬がクレートに入ることを嫌がらない工夫について解説することも。


現在、斉藤さんは、定期的に市と県が開催する「犬・猫の飼い方講習会」「高知県犬のしつけ方教室」「動物愛護教室~命の授業」の講師を務めています。
「犬・猫の飼い方講習会」では、今後犬を飼いたいという人も対象に、自前で制作したスライドを用いて、「犬の基本的な生態」「犬と生活する上での注意点」などを丁寧に解説。
「同じ犬種がすべて同じ性質というわけでなく、犬は個体によって性格が異なるもの」「保護犬を迎えたら、まずは時間をかけて犬が新しい環境に慣れるよう、安心させることが大切」など、具体的な指導を行います。

「育犬においても、頭ごなしに叱ってはダメ!」

写真は、斉藤さんの愛犬、土佐のニーナちゃん。県の動物愛護教室でデモンストレーションを務めるよきパートナーです。


「犬を育てることは、育児と同じなんです。
犬にも生後半年から1才くらいまでの間に人でいう思春期のような時期があり、そんな時期に頭ごなしに叱ったりしてはダメ。
自発的に犬がよい行動をとるように、きっかけをつくり、できたら思いきりほめてあげる、というよい関係づくりが大切」
と語る斉藤さんは、6人のお子さんを持つ母としての顔も。
子育てと、しつけインストラクターの仕事、そして動物愛護ボランティアの活動を両立させるそのパワーは、まさに脅威的です。

そんな斉藤さんを支えるよきパートナーが、土佐のニーナちゃん6才。
ニーナちゃんは生後45日ごろ、高知県中央小動物管理センターに持ちこまれ殺処分寸前だったのを斉藤さんが引きとり、社会化のしつけを徹底的に行いました。

※各情報は2019年2月6日現在の情報です。

出典/「いぬのきもち」2019年4月号『犬のために何ができるのだろうか』
取材・文/袴 もな
撮影/筒井聖子

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