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ごはん前に犬に〝マッテ”。それって時代遅れのしつけかも

犬にごはんを与える前にみなさんはどのようなことをしていますか? 「マッテ!」「オアズケ!」などと声をかけてはいませんか? それって実は"時代遅れのしつけ”をしてしまっているかもしれません。
犬にごはんを与える前に「マッテ」「オアズケ」をすることが、なぜ古いしつけなのか、3つの大きな理由を紹介します!

理由その1 もう"番犬”じゃないから!

犬のごはん前にマッテ(オアズケ)をすることは、そもそも犬がガードドッグ(番犬)だったときのしつけがもとになっています。昔は家に泥棒が来ないように犬を外で飼っていました。そして泥棒に餌(え)づけされないよう、「マッテ」「ヨシ」と飼い主さんが言うまでは犬が食べ物を食べないように教えていたのです。
ですが、現代の犬は番犬ではなく、もはや家族のひとりとして大切に育てられている存在です。家庭犬として飼うスタイルに変化したため、番犬の時に必要だったゴハン前のマッテ(オアズケ)は必要なくなったのです。
愛犬がどの人とも打ち解けられるよう、むしろゴハン前のマッテ(オアズケ)は教えないほうがいいと言えるでしょう。 

理由その2 早食いになっちゃう!

ごはん前のマッテ(オアズケ)をさせればさせるほど犬は食べたい気持ちが高まり、「ヨシ」の合図と同時に一気に食べようとします。毎日続けていると早食い傾向になることもあるんです! 早食いは肥満や胃捻転(いねんてん)を招きやすくなるため、ゆっくり食べさせたほうがいいといえるでしょう。

理由その3 アイコンタクトができなくなっちゃう!

ごはん前のマッテ(オアズケ)をさせていると、目の前にあるフードを凝視して待つようになるため、「マッテ」は「フードを見ること」と学習してしまう結果に! そのため、おやつなどを使って、飼い主さんに注目する指示しつけの「アイコンタクト」を教えようとしても、おやつのほうへ注目してしまうため、アイコンタクトを教えるのが難しくなってしまいます。
飼い主さんの目を見るアイコンタクトを覚えると、犬との絆がグッと深まるのでオアズケはしないでおきたいですね。

いかがでしたでしょうか。このように、犬にごはん前のマッテ(オアズケ)をさせていると、健康面やしつけ面などに影響が出てきてしまう恐れがありますね。
そのほか、犬のなかにはオアズケを続けていたがゆえに、ごはんに対する「所有欲」や「執着心」が高まってしまい、空になったごはん皿をしまおうとした飼い主さんを噛んでしまうようになるコもいるようです……。
困った行動が起こらないためにも今日からオアズケはしないようにしたいですね。

ちなみにですが、愛犬にごはんを与えるときは、「オスワリ」などの指示を愛犬に出して、愛犬がオスワリをしたら、ごほうび替わりにサッとごはん皿を差し出すだけでOK! 「ごはんがもらえてうれしいからもっともっと飼い主さんに言うことを聞きたいな♪」と思うようになるのだとか!

今日からぜひこちらの方法を試してみてくださいね♪

参考/「いぬのきもち」2018年2月号『本当のマッテの教え方』
(監修:東京・世田谷区のしつけスクールCan!Do!Pet Dog School代表 西川文二先生)
イラスト/コットンズ
文/I♡DOG


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