犬が好き
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1才で繁殖犬を引退したコーギー。家族になって1年が経過し、さまざまな嬉しい変化が見られるように!
いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、パンさんとの出会いのエピソードや今の暮らしについて、飼い主さんに2回に分けて(2021年3月/2021年9月に取材)お話を伺いました。
パンさんは1才で繁殖引退犬に

その後、「保護犬を迎え入れるのも一つの方法だね」という話になり、保護犬の情報収集にシフトしていったのだそう。
そして夏になり、とある保護犬カフェに新しくパンさんがやってきたことを知った飼い主さんは、すぐに面談を受けることにしたのでした。

飼い主さんはパンさんと出会ったときのことを、このように振り返ります。
飼い主さん:
「面談を取り付けた翌日、パンさんに会いに保護犬カフェ開店と同時に入店し、面談してもらいました。
パンさんの写真を見たときから、ビビビっと感じるものがあって。初対面し、『このコはうちのコだ』と思いました。そしてご縁があり、2日後には我が家の一員になっていました」
ここから、パンさんの第2の犬生が始まったのでした。
大人しいパンさんに徐々に変化が

そんなパンさんは、飼い主さんご家族と一緒に暮らしていく中で、徐々に素の自分を出せるようになったといいます。

「家に来てしばらくは、パンさんは様子見をしていたみたいです。我が家に来て数日後、ナデナデを止めると遠慮がちに『もっと!』と催促してきたパンさんの姿が、今でも印象に残っています。
今はとにかく甘えん坊で、ナデナデが大好きなコになりました。内弁慶で家族には強気、そして頑固です。
パンさんは娘と私とで行くお散歩が大好きなのですが、娘が行けないときは顔つきもテンションも歩き方も変えて、体全体で不満を表しますね」

遊び方がわからなかったおもちゃも、今では楽しみ方を知ったパンさん。引っ張り合ったりパフパフ鳴らしたりと、家の中でハイテンションになって遊び回っているのだとか♪

「くるくる変わる表情」が魅力だというパンさんは、とにかく変顔が多いそうで、「可愛い顔とのギャップが見ていて飽きません」と飼い主さんは話していました。
娘さんとは良きライバルのような関係性に
飼い主さんはそんなやりとりを見ていると、姉妹喧嘩を見ているようで楽しいと感じるそうです。
飼い主さん:
「私と娘がギューってハグをすると、パンさんはヤキモチを焼いて足元でガウガウと文句を言って…その後、一緒にハグに参加するのが日課になっています。
パンさんは娘に対抗意識はあるけれど、私が娘を叱っている様子を見ると、間に入って守ろうとしていることなんかもありますね」
楽しそうなパンさんの姿を見て幸せを感じる日々
飼い主さん:
「1才で繁殖犬を引退して我が家に来てくれたことは、とてもラッキーなことだったんだなと思います。
最初、何をしても無の状態だったのが、こちらに興味を示してくれたことが嬉しくて嬉しくて。そこからもいろいろとありましたが、毎日私たちに笑いを提供してくれて、パン自身も楽しそうにニコニコしているのを見ると、『うちに来てくれてよかったな』と思います」
「パンさんは男の人がトラウマのようで、そのためかいまだにパパには警戒が解けきらず、ちょっと遠慮がちに甘えています。
パパに遠慮なしに甘えられるようになったときが、このコのトラウマが完全に克服されたことになるのかなと思っているので、その日を楽しみに待ちたいと思います」
【パンさんのその後に迫る】前回の取材後、どのような日常を送っているのかを聞いた
前回の取材後、パンさんに嬉しい変化が!
飼い主さん:
「以前よりも、自己表現が豊かになりました。『ごはん』『のどかわいた』『この扉開けて!』『ナデて』など、目と態度で上手に伝えてくれます。
また、私たちの言葉もある程度理解しているようで、何か話していると相槌を打つようにモニャモニャと言って人の会話に参加してきます。
『そろそろごはんかなー?』と言うとごはんの場所に向かったりと、賢い姿も見せてくれていますね」

飼い主さん:
「反抗期に突入した娘のイライラ言動に対して、パンさんが何か言い聞かせるようにワフワフ言っているのをよく見かけます。
その後、パンさんは娘にそっと寄り添っているので、最近はパンさんのほうがお姉ちゃんのように見えますね」
パンさんのいろんな姿が見られて幸せを感じる日々
飼い主さん:
「娘が2人いるようでとても楽しいです。成犬を迎え入れたのは今回が初めてだったので、うまく馴染んでくれるか不安もありましたが、『初めての体験』をいろいろしてどんどん馴染んでいくパンさんの姿を目の当たりにできて、嬉しい限りです。
もう無表情で無関心だった頃のパンさんはどこにもいません」
「楽しいこと、やりたいこと、してほしいことなどに対して、表情豊かに主張してくれたり、希望が叶わないと鼻だけ隠して拗ねてたり…(笑) そんな様子も見られるようになって幸せだと思います。
パンさんはうちに来るまではいろいろと嫌な思いもしたかもしれないので、このまま健康に気楽に過ごしてくれたらいいなと思っています」
取材・文/雨宮カイ
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