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犬を触ると静電気が起こるのはどうして? 獣医師に聞きました

寒い時季、愛犬に触れたときに静電気が起きたことはありませんか。今回は犬に触ると静電気が起こる理由や対策について、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。また、乾燥で起こるトラブルについても解説します。

犬を触ると静電気が起きるのはなぜ?痛くないの?

みんなを待っているもこちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――犬を触ると静電気がよく起こるように感じますが、なぜでしょうか?

いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「犬の体自体に静電気が起こりやすいというよりも、空気の乾燥と犬が触れている服などの素材の反応によって、静電気が起こりやすくなります」

――犬は静電気が起きても痛くないのでしょうか?

獣医師:
「私の経験では、犬の毛が静電気で立っているときや、私たちが触れたときに瞬間的に静電気で痛いと感じるときでも、犬は無反応なことが多いように思います」

静電気を防ぐためにはどうしたらいいの?

トイ・プードルのハービーちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――静電気を防ぐためには、どのような対策をとったらいいでしょうか?
獣医師:
「まずは飼い主さんの静電気防止に努めることが重要です。天然の繊維の洋服のほうが静電気は発生しにくいため、できるだけそういったものを着用しましょう。他には市販の静電気防止グッズを活用するのもおすすめです」

静電気以外にもまだある!乾燥によるトラブルに注意

ミニチュア・ダックスフンドのパンちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
人も冬は手足が乾燥しますが、犬も同様で、冬は肉球にうるおいがなくなって表面が荒れがちに。悪化すると、表面がひび割れて出血することもあります。また散歩中に、少しの刺激ですり傷や切り傷を負いやすくなります。

皮膚の乾燥

多くの犬は冬場皮膚が乾燥します。ひどいフケが出て、それが気になり足で激しくかいたり、患部をなめる犬も。毛をかき分けて皮膚を確認し、フケが出ているなら受診を。

鼻の乾燥

通常、犬の鼻の表面は湿っていますが、ストーブなど暖房器具の前にいたがる犬は、表面がガサガサしがち。嗅覚に影響が出かねないので、ワセリンなどを塗ってお手入れを。
冬場の乾燥によって起こってしまう静電気。犬の体に大きな害はないものの、ほこりやハウスダストなどが付きやすくなってしまうため、保湿効果のあるスプレーなどで、乾燥対策も兼ねて予防するといいかもしれませんね。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
参考/「いぬのきもち」2019年12号『寒さや乾燥がまねく健康トラブルを全部出し! 冬はこんな病気・ケガに気をつけて』監修:藤田桂一先生(フジタ動物病院院長 獣医学博士)、酒巻江里先生(フジタ動物病院獣医師)
取材・文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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