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最古の歴史をもつ犬種「サルーキ」と「バセンジー」ってどんな犬?
世界にはさまざまな犬種が存在しますが、なかには、はるか古代から人々と暮らしていたという、古い歴史をもつ犬種も。今回は、その愛らしさと能力の高さで多くの人々を魅了してきた2犬種、「サルーキ」と「バセンジー」の歴史や特徴について解説します。
世界最古の歴史をもつ「サルーキ」
中東が原産の大型犬・サルーキ。その起源はシュメール文化のあった紀元前7000~6000年前にまでさかのぼるともいわれており、古代エジプトの墓からサルーキの存在証拠が発見されたことから、人に飼われた世界最古の歴史をもつ犬種と考えられています。
古くから存在する犬種ということもあり、さまざまな犬種の作出にも関わっているようです。
やわらかな被毛とスリムなボディラインが美しいサルーキ
瞬発力と持久力に長けた俊足を武器に、猟犬として活躍していたサルーキ。そのため、風の抵抗を受けにくいよう、体に張り付くような被毛や、動きを阻害するぜい肉や筋肉がついていないボディラインなど、エレガントながら機能性が追求された外見をしています。
被毛は短くやわらかでなめらかな手触りをしており、フェザリングと呼ばれる羽毛状の飾り毛が、足や太ももの後ろ、のどなどに見られます。地域差の影響で、さまざまな毛質や毛色が存在しているのも魅力です。
落ち着きと威厳のある性格
サルーキは知的で落ち着きのある性格をしていますが、狩猟本能が刺激される遊びのときには、活発な一面も見られます。
飼い主さんには忠誠心が強く従順な一方で、見知らぬ相手には警戒心がはたらき、感情をあまり表に出さないことも。
原始的な犬の特性を残している「バセンジー」
1930年代にコンゴからやってきた犬を祖先にもつことから、「コンゴ・ドッグ」とも呼ばれているバセンジー。元々の犬種としての起源はかなり古く、古代エジプト王朝のころから人に飼育されていたといわれています。
オオカミと同様、繁殖期が年に一度など、原始的な特性を今もなお残していることでも有名で、狩猟犬としての遺伝的背景が強いためか、小さな動くものが好きといった特徴ももっています。
愛らしい顔立ちと引き締まった体が特徴的なバセンジー
大きな立ち耳と、丸みのある愛らしい瞳が印象的なバセンジー。ほどよい太さのある長い四肢に、筋肉質の引き締まった体つきをしています。
代表的な毛色としては、ピュアブラック&ホワイト、レッド&ホワイト、ブラック&タン&ホワイトなどが挙げられます。体の末端部分に、白色が多く出るのも特徴的です。
高い独立心と甘えん坊の相反する性格をもつ
頑固で独立心に富んだ面と内気な面という、相反する性格をもつバセンジー。心をゆるした飼い主さんに対しては、従順で甘えん坊になる傾向があります。
さらに、何か刺激のあるものを見つけようとキョロキョロする、落ち着きのない一面もあるようです。
身体的な美しさと愛らしい性格で、古くから人々を魅了してきた「サルーキ」と「バセンジー」。どちらも魅力にあふれた犬種ですが、並外れた運動能力をもつうえ、お世話やお手入れに気をつかう部分も多い犬種でもあります。
もしも家族に迎え入れることになったら、必要なお世話や住環境について、情報収集や準備をしっかり行ってくださいね。
参考・写真/いぬのきもちWEB MAGAZINE『サルーキの特徴・性格 最新価格と飼い方|いぬのきもち 犬図鑑』(監修:ヤマザキ動物看護大学講師 認定動物看護師 DGS(旧:PGS)ドッグ・グルーミング・スペシャリスト 危機管理学修士 福山貴昭先生)
いぬのきもちWEB MAGAZINE『バセンジーの特徴・性格 最新価格と飼い方|いぬのきもち 犬図鑑』(監修:ヤマザキ動物看護大学講師 認定動物看護師 DGS(旧:PGS)ドッグ・グルーミング・スペシャリスト 危機管理学修士 福山貴昭先生)
文/宮下早希
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※犬の体格や性格には個体差があります。
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