今回は、愛犬から愛されている飼い主さんがしていることを、「愛犬の過ごす環境」「愛犬のお手入れの仕方」「しつけや遊び」という3つの観点から、獣医師の茂木千恵先生に解説していただきました。
愛犬の過ごす環境に気を付けている
ベッドやクレートは愛犬が快適に過ごせる位置に
愛犬が快適に過ごせるよう、ベッドやクレートを置く位置に気を配ります。人の行き来が少ない部屋の隅や、エアコンの風が直接当たらない場所、直射日光を避けた場所に置きましょう。
愛犬が怖い思いをしそうだなと感じたら声をかけている
聞きなれない音がしたときなど、愛犬が怖い思いをしそうなとき、飼い主さんは動じず「大丈夫だよ」と声をかけてあげてください。「飼い主さんがいれば大丈夫」と、愛犬の飼い主さんへの好感度が高まります。
お世話が不足していないか気付くことができる
犬は言葉を話すことができません。愛犬の行動を観察し、愛犬が不便をしていないか、不足しているお世話はないか気にかけるようにしましょう。
お手入れの仕方に気を付けている
毛流れに沿ったなで方をしている
愛犬をなでるときは、背中から腰にかけてゆっくりと優しく、毛流れに沿ってなでましょう。愛犬が心地よいと思えるなで方をすると、より愛され度が高まります。
心地よいブラッシングをしている
先のとがった金属製のスリッカーなどを使うときは、まず飼い主さんの手を使って力加減を練習してから、愛犬をブラッシングするようにしましょう。
爪切りなど難しいお手入れはプロに任せても
爪切りなどのお手入れを苦手に思う犬もいます。練習をしても嫌がるようであれば、プロの手に委ねるのもひとつの方法です。飼い主さんと過ごす時間の中から嫌なことがなくなるため、好感度をキープできるでしょう。
しつけや遊びを工夫している
おやつはこまめに回数を分けて与えている
愛犬におやつを与える場合、一度にたくさん与えるよりも、少ない量をこまめに与えたほうが、愛犬は嬉しく思います。愛犬を褒めるたびに飼い主さんの手から与えると、好感度がアップするでしょう。
アイコンタクトをしている
飼い主さんと愛犬が見つめ合うと、安心感や幸福感を与える愛情ホルモンである、オキシトシンが分泌されます。車や人など愛犬にとって刺激が多い場所や初めて行く場所では、たくさんアイコンタクトをとると、愛犬の安心感が高まります。
ささいなことでも褒めている
飼い主さんから褒められると愛犬は嬉しい気持ちになります。「上手にオスワリできた」「ゴハンをしっかり食べる」など内容はどんなことでもよいので、1日1回は必ず愛犬を褒めるようにしましょう。
楽しい遊びになるよう家でも屋外でも工夫している
犬は楽しいことをしてくれる人に好感をもちます。おうちでの遊び方にアレンジをしたり、いつもとは違う新しい遊びに挑戦したりするのもよいですね。
また、犬は新しい体験をすることで、人と同じようにワクワクします。ときにはアジリティやドッグカフェなどに連れていき、愛犬と一緒に初めての経験を楽しむのもよいでしょう。愛犬は、「飼い主さんと一緒にいると楽しいことがある」と思い、飼い主さんへの好感度が高まります。
愛犬から愛されている飼い主さんがしていることとして、普段の生活で心がけることができるものや、普段の触れ合いにひと工夫するものをご紹介しました。もし初めて知ったことがあれば、ぜひチャレンジしてみてください。
お話を伺った先生/茂木千恵先生(ヤマザキ学園大学動物看護学部講師 動物臨床行動学研究室 獣医学博士 獣医師)
参考/「いぬのきもち」2018年1月号『あなたはどのくらい愛犬から愛されている? 2018診断CHECK もっともっと愛されるコツも紹介!』
文/平岡紗季
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。