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福助への懺悔?【穴澤賢の犬のはなし】

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福助への懺悔?

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犬は人の言葉を話せない。だからなるべく何を考えていて、どんな要求があるのかを読み取ってやるよう心がけている。それでも後になって「そうだったのかぁ、今までわかってやれなくてごめんな」と思うこともある。たとえば福助の場合、こんなことがあった。

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少し前から、いつもの散歩にプラスして、時間のあるときはできるだけ福助だけを散歩に連れて行くようにしている。きっかけは、大吉はウンチをしたのに、いつまで待っても福助がウンチをしてくれなかったからだ。もう十分歩いて帰りたそうにしている大吉を一旦家に戻し、福助と再び外へ出た。

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いつもの砂浜に着くと、福助がものすごいテンションで走り出そうとしたり、じゃれて飛びついたりしてきた。ふだん、大吉といっしょに散歩しているときとは明らかにテンションが違う。目を輝かせて躍動している。あり余る体力を全力で出し切っているようだった。

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嫁と散歩に行く朝は、大吉と福助のリードをそれぞれが持ち、いっしょに走ったりすることはあった。が、夕方はひとりで2頭を連れて歩くため、それほど自由にはさせてやれない。大吉は散歩ではしゃぐことはもうほとんどしないので、ただ歩くだけだった。それでも結構な距離を歩いているつもりだったが、それでは足りなかったのか。遠慮なんかしていないように見えて、実は福助も大吉に気を使っていたのだろうか。

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自分だけで思う存分暴れられることが嬉しくて仕方ないようだった。そうか、そうだよな。もうすぐ4才になる大吉と1才をすぎたばかりの福助では、運動量は違って当たり前だよな。それはわかっていたから、朝の散歩ではなるべく福助のリードは私が持って運動させているつもりだったが、もっと走りたかったんだな。飛び跳ねる福助が、なんだかとても健気に思えた。

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それからは、夕方まず2頭でいつものように散歩をして、大吉を家に置いて再び福助とまた散歩に出かけるのが日課になった。すると、これまでちょっと外出する度に毎回のようにクッションの中の綿を引っ張り出していたのに、ぱたりとイタズラが止んだ。同時にイヤミ作戦を続けてもなかなか治らなかったスピーカー前でのオシッコが、目に見えて少なくなっていった。

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トイレスペースで大吉の後に福助にオシッコをさせるという作戦を行ったうえでだが、スピーカー前でオシッコをする頻度が2日に1回に、それが3日に1回に、ついには5日間しないという驚くべき連続記録を打ち立てた。そうか、そうだったのか。もっと遊びたかったんだな。それをクッションやオシッコで表現していただけなのか。そのことに気づいてやれないなんて。福助には、本当に申し訳ないと思った。しかし、これでようやく福助と一段深いところで意思疎通ができたような気がした。

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これでひと安心と思いきや、6日、7日目と連続でスピーカーの前でオシッコをされた。ちょっと出かけたら、クッションもズタボロにされていた。やっぱりまだ何を考えてるかわからん。

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